BLACK TRIP2017.04.14

Line-Up:
ピーター・スターンヴィンド (Rhythm & Lead Guitar)
ヨハン・ベルゲバック (Electric Bass)
ヨセフ・トール (Lead Vocals)
セバスチャン・ラムステッド (Rhythm & Lead Guitar)
ヨナス・ヴィクストランド (Pounding Drums, Organ & Backing Vocals)

Discography:
2012 Tvář Ďábla (7”)
2013 Goin’ Under
2013 Would Not Be Seen Dead in Heaven / Outlaw (Split 7” w/ Dead Lord)
2016 Shadowline

Biography:
オールドスクール・ヘヴィ・メタルのシーンを牽引するENFORCERのメンバーに加え、スウェディッシュ・デス・メタル・シーンのヴェテラン達が集って結成されたBLACK TRIP。ツイン・ギターをフィーチャーしたブリティッシュ・テイストの漂うヴィンテージ・メタル・サウンドで話題を集める彼らが、セカンド・アルバムで遂に日本デビューを果たす。

BLACK TRIPの誕生は2003年に遡る。UNANIMATEDやENTOMBED, NIFELHEIMなどでドラマーを務め、現在でもCANDLEMASSのレイフ・エドリング率いるKRUXでドラムをプレイするピーター・スターンヴィンドは、彼の親しい友人で、同じくスウェーデンのWOLFのドラマー、ダニエル・ベルグクヴィストと話をする中で、新たなプロジェクトを始動することを決意、BLACK TRIPと名付けることにする。ピーターはドラム・スティックをギターに持ち替えて曲作りを開始するが、残念ながらプロジェクトは頓挫、何年もの間なにも起こらなかった。時は流れて2011年、ピーターはドイツのフェスティヴァルでENFORCERのギタリスト、ヨセフ・トールと出会う。ブルージーな声質を持ち、長きにわたりいつかバンドでシンガーを務めたいという野望を持っていたヨセフとの出会いによりBLACK TRIPは復活、このプロジェクトはシリアスなものへと発展して行く。そしてピーターが全ての楽器を、ヨセフがヴォーカルを担当してレコーディングを行なうと、2012年に『Primitive Art Records』より7インチ「Tvář Ďábla」としてリリースする。”The Sleeper”と”Eyes Of The Night”の2曲を収録したこの7インチのタイトルは、チェコ語で「悪魔の顔」(Face of the Devil)を意味していた。

このレコーディングの後、ピーター<g>とヨセフ<vo>の2人は、ドラマーにヨセフと共にENFORCERでプレイするヨナス・ヴィクストランド、ギターに元NECROPHOBICのギタリストで、NIFELHEIMでピーターとも活動を共にしたセバスチャン・ラムステッド(2014年にセカンド・アルバム「Unable To Tame」で日本デビューを果たしたスラッシュ/スピード・メタル・バンド、TYRANEXを率いるリネア・ランドステッドは実妹)、ベースに元DISMEMBERのメンバーで、NECROPHOBICでセバスチャンと、NIFELHEIMではピーターとセバスチャンの2人と活動を共にしたヨハン・ベルゲバックを迎え、バンドとしての体制を整える。

そして2012年10月、『Gutterview Studios』にて、元DISMEMBERのドラマーで、ENTOMBEDからHEAVY TIGER, BULLETまで様々なバンドの作品を手掛けてきたフレッド・エストビーと、IMPERIAL STATE ELECTRIC, THE DATSUNSのベーシスト、ドルフ・デ・ボーストのエンジニアリングのもと、デビュー・アルバム「Goin’ Under」のレコーディングを行なう。フレッドがミックスも担当したこのアルバムは、PINK FLOYDのエンジニアを25年に亘って務め、グラミー賞にも二度ノミネートされた経験のあるアンディ・ジャクソンの手によって、彼の『Tube Mastering』でマスタリングが行なわれた。

こうして完成したアルバムは、2013年10月、ENTOMBEDのギタリスト、アレックス・ヘリッドのレーベル『Threeman Recordings』によってまずスカンジナヴィアでリリースされ、バンドはENFORCERで『LOUD PARK 13』に出演したヨセフとヨナスの帰国後、地元ストックホルムにてリリース・パーティを行なう。翌2014年5月にギリシャはアテネで開催された『Heavy Metal Assault vol.2』(OSTROGOTH, DREAM WEAVER etc)に出演、初のスウェーデン国外進出を果たしたバンドは、続いて『Metallsvenskan』(HELLOWEEN, SAXON, IN SOLITUDE etc)、『Muskelrock』(Uli John Roth, SATAN, ANGEL WITCH, AMBUSH etc)、『Sweden Rock』(Alice Cooper, BLACK SABBATH, MAGNUM, QUEENSRYCHE etc)、『Getaway Rock Festival』(VOLBEAT, SLAYER, BLACK STAR RIDERS, BLUES PILLS etc)といったスウェーデン各地でのフェスティヴァルに出演した。なお、このアルバムはその後、2014年7月に『SPV/Steamhammer』よりヨーロッパ本土で、続いて8月には『Prosthetic Records』より北米にてリリースされた。

NWOBHMの真のスピリットが染み込んだ「Goin’ Under」は、今日でも素晴らしいヘヴィ・メタルが新たに生み出されているという証のような作品だ。IRON MAIDENやSAXONが常にそうだったように、ヘヴィながらメロディのセンスに満ちたギター・リフに、THIN LIZZYのブルージーな感性、そして70年代のSCORPIONSのダーティなアティテュードを融合したかのようなこのBLACK TRIPのデビュー・アルバムは、あらゆるメタルヘッドの血の中に流れるクラシックなヘヴィ・メタル・サウンドに敬意を表しながらも、彼ら独特のサウンドや方向性を確立、単なるレトロな枠に収まらない内容で各地で高い評価を獲得した。

そしてそれから2年の時を経て、バンドはセカンド・アルバム「Shadowline」をリリースしようとしている。2枚のアルバムの間のバンドの変化について、ヨセフは語る。「『Goin’ Under』が形作られていた時、基本的には俺とピーターしかいなかったんだけど、まだバンドもないのにスウェーデンでいくつかライヴのオファーがあったから、急いで他のメンバーを入れてライヴとアルバムのレコーディングの準備をしなければならなかった。俺とヨナスは他のメンバーのことをあまりよく知らなかったから、全てはお互いについて知ってバンドとして成長するところから始まったんだ。俺達は皆ヘヴィ・メタルが大好きで、それは全員に共通する接点だけど、俺達2人はピーターやセバスチャン、ヨハンとは音楽的に別の世代だし、それぞれが違った好みや音楽的バックグラウンドを持っている。『Shadowline』のソングライティングやレコーディングでは皆が一緒に成長したと思うし、やっとバンドになれた感じがする。お互いに影響を与え合いながら、自分達のポテンシャルや、俺達に何ができるか、できないかを理解し始めたんだ。今回のニュー・アルバムの制作にあたっては、全てのメンバーが何らかの形で貢献したし、『Goin’ Under』でやったことから自然なステップアップになったと思う。ファースト・アルバムでサウンドの基盤を作って、このアルバムでバンドの骨格を作り始めた感じだね」

BLACK TRIPにとってソングライティングのプロセスは科学的なものではない。ピーターは予め楽曲の計画を練ったりせず、その時のムードに従って思い付くままに楽曲を形にするだけだ。このアルバムについて言えば、アルバムの制作期間中に彼がよく聴いていたバンドはGEORDIE(特にアルバム「Don’t Be Fooled By The Name」)とBLUE OYSTER CULTだという。「聴いていて圧倒されるのは、結局そういう細かいところやフィーリングの部分なんだよ!」とピーターは熱く語る。

アルバムのレコーディングを担当したのは、ENTOMBEDやHELLACOPTERS, IMPERIAL STATE ELECTRICなどでの活動で知られるニッケ・アンダーソンだ。全員が彼の参加してきたバンドのファンで、彼の音楽的嗜好やサウンドへのアプローチを好んでいたため、スタジオでバンドから最高のものを引き出してくれる存在として信頼できると感じたのだ。2015年2月から3月にかけ、ニッケの所有する『The Honk Palace』で行なわれたレコーディングは非常にスムーズに進み、BLACK TRIPというバンドのサウンドとフィーリングの本質が確実に記録されていった。ヨセフによると「ニッケは最初から俺達と波長が合ったし、レコーディングの最中はバンドのメンバーのようだった」という。そしてピーターが続ける。「彼のインプットはあらゆる面で素晴らしかった。例えば4/4拍子のハイハットを倍にしてみたら疾走感が出るといったシンプルな提案をしてくれるんだ。スタジオでバンドから最高のものを引き出してくれるし、彼と一緒にギター・ソロのレコーディングをしたのは楽しかったよ。いつも自分のベストを尽くすよう仕向けてくれるんだ」

ヨーロッパでは2015年8月にリリースされたこのアルバムを引っ提げ、バンドは同年9月、彼らにとって初の本格的な国外ツアーとなるドイツ/オランダで10公演を行ない、大きな反響を得た。そして2016年2月、70年代から80年代初頭へと至る、ハード・ロックがヘヴィ・メタルへと生まれ変わろうとしていた時代のエネルギーとスピリットを封じ込めたこの「Shadowline」で、バンドは待望の日本デビューを飾る。メンバー自ら「前作よりビッグで、多彩で、よりパーソナルなアルバムだけど、それでもダークなヘヴィ・メタル/ロック」(ヨセフ) 「ヘヴィだけど、グルーヴィかつキャッチーで、いい意味でハッピーになれるアルバム」(ピーター)と語るこのアルバムは、日本盤ボーナス・トラックを追加収録して、SPIRITUAL BEASTよりリリースされる。

Website:
http://www.blacktrip.se/