ENFORCER2017.04.14

Line-Up:
ヨセフ・トール (Guitars)
トビアス・リンドクヴィスト (Bass)
オロフ・ヴィクストランド (Vocals & Guitars)
ヨナス・ヴィクストランド (Drums)

Discography:
2005 Evil Attacker (demo)
2007 Evil Attacker/Mistress From Hell (7”)
2008 Into The Night
2010 Diamonds
2013 Death By Fire
2015 From Beyond
2015 Live By Fire (DVD+CD)

Biography:
時計の針を1983年に戻してみよう…ヴォーカルのレンジと優れた演奏の腕を持つ者が優位を占めていた。IRON MAIDENが世界を支配してNWOBHMは最高潮に達しており、MERCYFUL FATEやEXCITERのようなバンドがヘヴィ・メタルをいままで到達したことのない領域へと導き始めていた。これこそがENFORCERの世界、ヘヴィ・メタルが掟である世界なのだ!

オロフ・ヴィクストランドによって創設されたスウェーデンのヘヴィ・メタルの大器、ENFORCERは、2005年末、4曲入りのデモによってアンダーグラウンドのメタル・シーンを席巻する。エクストリームなメタルに飽き、志を同じくする者を見つけられないながらも、ヴィジョンを曲げることを拒絶したオロフは、誰の助けも借りず、自らの手で物事を運ぶことにした。すべての楽曲を書き上げると、彼は一人スタジオに入り、自らヴォーカル、ギター、ベース、ドラムを器用にこなしてデモをレコーディングする。このワンマン・プロジェクトはすぐさま話題となり、その噂が遠くアメリカはニューヨークの『Heavy Artillery Records』に届くと、このデモから2曲が同レーベルのコンピレーション「Speed Kills…Again」(2007年)に収録された。

このプロジェクトに対する熱狂的な反応がスカンジナヴィア全土に広がるにつれ、オロフの元にはバンド・メンバーを揃えるよう勧める声が届くようになった。こうして彼はヴォーカルとギターに専念し、アダム・ザース<g>、ヨセフ・トール<b>、そしてオロフの弟、ヨナス・ヴィクストランド<ds>というラインナップが完成した。バンド体制となりライヴができるようになったENFORCERは、文字通り引く手あまたの存在となった。バンドは2007年末から2008年初頭にかけ、スウェーデン、ノルウェー、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダ、イギリスなどヨーロッパ各地をツアー。中でも特筆すべきは、2007年11月の『Keep It True』フェスティヴァル(ドイツ)への出演で、3,000人もの熱狂的なヘッドバンガーから大いなる歓迎を受けた。こうしてライヴ・バンドとしても成長を遂げ、もはや止めるものもなくなった彼らの元に『Heavy Artillery Records』からのオファーが届き、契約が成立した。

2008年3月、バンドはスタジオに入り、デビュー・アルバム「Into The Night」の作業を開始する。根っからの完璧主義者である彼らは、続く6ヶ月の大半をレコーディングに費やし、9曲のピュアなヘヴィ・メタル・サンダーを手にスタジオを出るまで殆ど太陽の光を見ることすらなかった。こうしてアルバムも完成し、世界制覇に向けて足を踏み出すにあたり、バンドはオロフがフロントマンとしてヴォーカルに専念することでライヴをより強力なものにするべく、トビアス・リンドクヴィストをベーシストとして迎え入れ、ベーシストのヨセフがギターにスイッチする。そしてドイツの『Festung Open Air』に出演してこの新しいラインナップのお披露目を果たすと、続いてスウェーデン第二のフェスティヴァル『Arvika Festival』へも出演を果たした。

2008年11月、「Into The Night」のリリースによりENFORCERはトラディショナル・ヘヴィ・メタル復興の堰を切り、彼らに続く多くの若いバンドに道を開いた。ファンや世界中のプレスの絶賛を受けたこのアルバムを手に、バンドは2009年2月には地元スウェーデンのPORTRAITとともにヨーロッパ・ツアーを、8月から9月にはカナダのCAULDRONとともにアメリカ・ツアーをそれぞれ行った他、その間に『Sweden Rock』『Bang Your Head』『Headbangers Open Air』といったフェスティヴァルへも出演を果たした。この過酷なツアー・スケジュールの中、バンドはなんとかセカンド・アルバムのための曲作りを完了。2009年11月も終わりにスタジオに入ると、『Leon Music』のオーナーで、前作の「Into The Night」のミックス/マスタリングを担当した他、DEATHSTARSやHELLFUELED, SPARZANZAなどの作品で知られるリカルド・ロフグレンをプロデューサーに迎えてレコーディングを行う。

「Into The Night」のようなデビュー作をリリースした後で、それに匹敵する作品を作ることができるだろうかと不安に思う意見もあったが、2010年2月に完成した「Diamonds」は、トリガーやサンプラーといったスタジオ技術は一切使わず、レコーディングからミキシング、マスタリングにいたるまで100%アナログで行われた最高品質のピュアなオールドスクールのヘヴィ・メタル・アルバムで、まさにENFORCERの本領が発揮された作品となった。。ヨーロッパでは『Earache Records』との契約を獲得、NWOTHMと称されるトラディショナル・メタルのムーヴメントを精力的にバックアップする彼らのサポートを得たENFORCERは、2010年7月、「Diamonds」と「Into The Night」が同時発売という形で遂にここ日本でもデビューを果たす。

その後まず5月にギリシャのSUICIDAL ANGELS、カナダのCAULDRON、スウェーデンのSTEELWINGとともに『Power Of Metal』と題されたヨーロッパ・ツアーを行ったバンドは、続いてCAULDRONとともにイギリス・ツアーを行った後、『Metalcamp』(スロヴェニア)、『Bang Your Head』(ドイツ)、『Bloodstock Open Air』(イギリス)といったフェスティヴァル出演を経て、11月から12月にかけてAIRBOURNEのサポートとして再びヨーロッパ・ツアーを慣行。そして翌2011年1月、待望の初来日公演を行う。スウェーデンのMEAN STREAK、日本のSOLITUDEを迎えて行われたこのツアーの東京公演は、メンバー自身も「今までで3本の指に入る」と満足げに語る熱狂的な空気に包まれたライヴとなった。日本から帰国後の3月にはギターのアダムが脱退するも、バンドはオロフがギターも兼任する形で留まることなく活動を継続、4月には同郷のBULLETとカナダのSKULL FISTと共にヨーロッパ・ツアーを行った他、その後も『Keep It True』等いくつかのフェスティヴァル出演や、NWOBHMの伝説、ANGEL WITCHのサポートなどライヴ活動を行う。

そして自らのセルフ・プロデュースのもと、2012年春から待望のニュー・アルバムのレコーディングを開始する。音楽的には、前2作の延長線上にあるが、より焦点が絞られ、メロディは強力になり、飛び抜けたリフとヴォーカルが連なる鋼のように強力な作品となったこのアルバムについて、オロフは語る。「何か新しい領域に手を出すよりも、俺達はむしろ究極のENFORCERのアルバムを作ろうとしたんだ。今日の他のバンドから俺達を際立たせている全ての要素を集めて、一千倍に強調したのさ」

初ライヴから6年にして大手『Nuclear Blast』との契約を獲得、今やスウェーデンを代表する存在ともなったENFORCERのニュー・アルバム「Death By Fire」は、2013年3月、ボーナス・トラックを1曲追加収録して、SPIRITUAL BEASTより日本発売された。バンドは2月よりANGEL WITCH, GRAND MAGUSと共にヨーロッパ・ツアーを行った他、5月には初の南米公演を敢行。そして10月には『LOUD PARK 13』出演のため、再来日を果たす。ENFORCERコールが鳴り止まないほどの熱狂的な反応に迎えられたバンドは、帰国後も「Death By Fire」のプロモーションを継続。2014年1月末からは、カナダの盟友SKULL FIST, VANDERBUYSTらと共に、30公演にも及ぶヨーロッパ・ツアーを行った。続いて6月にギリシャ・ツアーを行うと、8月にはドイツの『Summer Breeze』に出演、そしてすぐさまニュー・アルバムのレコーディングを開始する。途中、PRONGらと共に『Killfest Tour 2014』と題されたOVERKILLのヨーロッパ・ツアーへ参加、その間を縫って行われた自らのヘッドライナー・ツアーを経て、アルバムは11月には完成する。

前作同様、バンド自らがプロデュースを担当、オロフとヨナスがミックスからマスタリングまで手掛けたこの「From Beyond」について、オロフは 「ENFORCERらしさを僅かたりとも失う事なく、よりファストでヘヴィ、よりラウドでダーク、そして更に悪意に満ちた内容になっている。現在のあらゆるトレンドの顔面を殴りつけ、モダンなものの喉元に杭を打ち込む、完全にメタルな作品だ!」と語っている。2015年3月、SPIRITUAL BEASTよりリリースされた日本盤には、カヴァー曲3曲がボーナス・トラックとして追加収録された。

そして同年11月、1ヶ月以上にも亘るヨーロッパ・ツアーから初のシンガポール、タイでの公演を経て、『JAPANESE ASSAULT FEST 15』のヘッドライナーとして3度目の来日を果たす。翌12月には、『LOUD PARK 13』の映像のDVDに加え、同年2月のギリシャ公演の音源に新録3曲を追加したCDをパッケージした待望のライヴ作品、「Live By Fire」がリリースされる。日本盤には、バンドの結成から10年の軌跡を振り返った豪華48ページ・フォトブックが追加されている。

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