FAITH CIRCUS2017.04.15

Line-Up:
H.K. レイン (Guitars & B.G.V.)
クリスター・オッテセン (Bass & B.G.V.)
マーク・ファラーノ (Vocals)
ボード・ノルドヴィク (Drums, Percussion & B.G.V.)

Discography:
2008 Faith Circus
2009 Faith Circus – remixed
2012 5.l.i.v.e. (EP)、Youth Is The Party (Single)
2013 Turn Up The Band

Biography:
ノルウェー西海岸はベルゲン出身のFAITH CIRCUSは、2つのライヴァルとも言うべきバンド、QUAALUDESとTHE REPOMENの灰の中から誕生したバンドだ。両バンドとも、90年代末から2000年代初頭にかけそれぞれ自主制作EPをリリース、ライヴ活動を行なってはいたが、活動は徐々に行き詰まりを見せていた…。

QUAALUDESの創設メンバーでフロント・マンのマーク・ファラーノは、彼の新たなヴィジョンを実現することのできるミュージシャンを求めていたが、いくつかのラインナップを経ても、彼のデモに息吹を与えてくれる人物は見つからなかった。一方でファラーノは、ON THE RISE, MAIN ATTRACTION, MALICE IN WONDERLANDらのアルバムにソングライター/ゲストとして参加した他、元PRETTY MAIDSのギタリスト、リッキー・マークスと共同でデモを制作、またイタリアのSECOND SIGHTのデモに参加したりもした。

そんな中、THE REPOMENのギタリストでソングライター、マリウス・モーチと出会うと、物事はゆっくりとしかし確実に進み始めた。まず、モーチの紹介で、彼の長年の友人であり、THE REPOMENのセカンド・ギタリストでもあったボード・ノルドヴィクがドラマーとして加わった。ノルドヴィクは長年ドラムをプレイしてきており、楽曲にファラーノの望む力強さを与えることの出来る能力を有していた。そしてノルドヴィクの友人をサポート・ベーシストとして迎えると、バンドは2005年秋にリハーサルを開始。2006年3月にはトーマス “トムトム” ホークランドをエンジニアに迎え、レコーディングを開始する。

パーマネントなベーシストがいなかったため、ファラーノの知人の手を借りつつ作業は行われた。また、他にもTNTのトニー・ハーネル<back vo>とモーティ・ブラック<b>、元STAGE DOLLSのスタイナー・クロックシュタッド<ds>、JORN LANDE, ARCTURUS他のトーレ・モーレン<g>ら、ノルウェーのメロディック・ロック界の大物達がゲスト参加、バンドの門出に華を添えた。

2007年秋にアルバムがほぼ完成すると、3人は最強の編成となるべく、最後にもう一度ベーシストを探すことにする。「灯台下暗し」という言葉どおり、ノルドヴィクが提案したのは、ファラーノと共にQUAALUDESを結成、同バンドではドラマーを務めていたラッセ・コースターだった。そしてコースターが正式に加入してから1週間後、アメリカのメロディック・ロック/メタル専門レーベル、『Kivel Records』との契約が発表された。

こうしてバンド編成となったFAITH CIRCUSは、レーベルの要望で最後にもう1曲、”Alive N Kicken'”をレコーディング。初めて4人がリハーサルで共にプレイした時のエネルギーを捉えることに成功したこの曲は、バンドの代表曲となった。そして、KISSの故エリック・カーが生前に遺したデモをまとめた「Rockology」に収録されている”Can You Feel It”のカヴァーを含む全11曲を収録したアルバムは、レーベル・メイトとなったBOMBAY BLACKのタイ・シムズ<b/vo>がミックスを担当して完成。バンド名と同じく「Faith Circus」と名付けられて2008年10月に『Kivel Records』よりリリースされると、北米有数のメロディック・メタルのオンライン・ショップ『NEH Records』の月間セールスでレーベル・メイトのTALONに続き7位を記録した他、世界有数のメロディック・ロック専門サイト『MelodicRock.com』では「Artist of the Week」に選出された。

そして2009年3月、北欧はノルウェーが生んだ有望なメロディック・ハード・ロック・バンドがまた一つ日本デビューを果たし、そのアリーナ級のスケール感を持ったサウンドは大きな反響を呼んだ。しかしながら、その後様々な問題に直面したバンドは、同年8月、解散という道を選ぶことにする…。ところが全世界に解散を発表してから僅か11ヶ月後には、バンドは再始動。マーク・ファラーノ<vo>、マリウス・モーチ<g>、ボード・ノルドヴィク<ds>、そしてニュー・ベーシストのクリスター・オッテセン(元POPIUM, FLARE etc)という編成にて、FAITH CIRCUSは復活を果たした!

その後2年にわたり、バンドはTNTやJORNのオープニングを含む10数回のライヴを行なった他、2010年にはデビュー・アルバムのリミックス・ヴァージョンをデジタル配信の形でリリースした。このヴァージョンには、映画『007 ユア・アイズ・オンリー』の主題歌”For Your Eyes Only”をロビン・ベックとのデュエットでカヴァーしたものを含む2曲のボーナス・トラックが追加収録されていた。

そして2011年10月には、バンドは前作同様地元ベルゲンの『TomTom Studio』にてセカンド・アルバムの制作を開始する。この作業は、その後約18ヶ月にわたって続くこととなった。その間、2012年には、5曲入りのライヴEP「5.l.i.v.e.」を発表。2009年にライヴ・レコーディングされたこのEPは、後にiTunes等でも配信された。また、同年後半には”Youth Is The Party”をレコーディング。シングルとして発表されたこの曲には、MALICE IN WONDERLANDのギタリスト、トレイシー・ラヴレスがゲスト参加していた。

2013年春には、PINK CREAM 69, UNISONICのベーシストであり、ANGRA, SILENT FORCE, EDEN’S CURSEなどを手掛けたプロデューサーでもあるデニス・ワードがマスタリングを手掛けてアルバムが完成を見るが、その頃には、ファラーノと共にバンド創設時からのメンバーであるモーチが脱退を表明。バンドは後任としてYouTubeで発見した若くハングリーなギタリスト、H.K. レインを迎えて体制を立て直す。同年夏には、『MelodicRock Records』との契約が成立。HOUSE OF LORDSのジェイムズ・クリスチャン、TNTのトニー・ハーネル、SONS OF ANGELSのソリといったゲストも参加したニュー・アルバム「Turn Up The Band」は、2013年9月に発売され、各地で非常に高い評価を獲得した。

そして2014年6月、遂にこのアルバムの日本リリースが決定! SPIRITUAL BEASTからリリースされる日本盤には、4曲のボーナス・トラックが追加収録されている。

Websites:
http://www.faithcircus.com
http://www.facebook.com/faithcircus