IN FAITH2017.04.15

Line-Up:
ピート・ニューデック (Drums, Backing Vocals, Programming)
ピート・ゴドフレイ (Lead & Backing Vocals, Keyboards)
トニー・マーシャル (Lead & Rhythm Guitar, Bass Guitar)

Discography:
2014 There’s A Storm Coming

Biography:
かつては繁栄を誇ったイギリスのメロディック・ハード・ロックのシーンだが、この定評のあるスタイルの音楽をプレイするバンドの数が激しく減少した今日においては、新たなメロディック・ハード・ロック・バンドが誕生するということは大きな出来事と言えるだろう。だが、「定評のある」といっても、ここに登場するIN FAITHは、決してありふれた、型通りのバンドではない。彼らは伝統的なハード・ロックやAORの要素を融合しながらも、泣き叫ぶギター、気分を高揚させるコーラス、壮麗なメロディを集め、あらゆる者が拳を挙げ、涙を流すであろう楽曲を作り上げているのだ。

トニー・マーシャル(g/ ex-CONTAGIOUS, PRIDE, VAUGHN)とピート・ニューデック(ds/ TAINTED NATION, ex-EDEN’S CURSE, STEVE GRIMMETT BAND etc)というイギリスのハード・ロック界でも名の知られた2人に加え、リード・シンガーとして天賦の才能を持つことが明らかになるまでは、数々のローカル・バンドでベーシストを務めていたピート・ゴドフレイによって結成されたIN FAITHは、今後のイギリスのメロディック・ハード・ロックのシーンを背負っていくであろう期待のニュー・アクトだ。

ロックが隆盛を誇っていた80年代末から90年代初頭にかけ、ピート・ゴドフレイとトニー・マーシャルは、地元マンチェスターにおいて様々なバンドに関わっており、そうした彼らが出会うのは必然とも言えることだった。1991年頃のこと、ピートは新たなロック・バンドを結成しようとしており、マンチェスター郊外のエクルズのリハーサル・ルームでトニー・マーシャルを紹介された。この時点では、彼らはいくつかアイディアを交換したものの、パーマネントなバンドを結成するには至らなかった。

それから6年を経て、ピートは地元のバンドでリード・ギタリストを務めていたが、脱退せざるを得なくなり、後任として浮かんだのがトニーだった。20曲近く覚えなければならなかったトニーだったが、3曲ほど聴いた時点で問題ないと言い切ったのだった(そして実際に問題なかった)。

時は過ぎて、リヴァプールのメロディック・ロック・バンド、CONTAGIOUSでEPとアルバムをリリースした後、TYKETTOのシンガー、ダニー・ヴォーンのソロ・バンド、VAUGHNに参加、JOURNEYのオープニングなども務めたりしたトニーだったが、その後は世界有数のメロディック・ロックの祭典、『Firefest』でプロダクション・マネージャーを務める他は、音楽シーンから引退したに近い状態だった。一方でピートは、POPSの楽曲を書いてささやかな成功を収めてはいたが、アーティストとしては満足のいかないものだった。そこで彼は、心の赴くままに数ヶ月間作曲を行なうことを決意、その結果生まれた楽曲は、かつてのロック魂を思い起こさせるものだった。ピートは長年の知己であるトニーにその楽曲を聞かせたが、正直それ程感銘を受けなかったトニーは共作を提案。2人のアイディアは留まることを知らなかったが、レコーディング技術の進歩に追いつくのには時間を必要とした。

かなり初期の段階から2人の手による楽曲は強力なもので、当初は共作を試してみるだけに留まるはずだったものが、やがてバンドを必要とするようになった。楽曲を更に良いものにするため、トニーは当時まだEDEN’S CURSEに在籍していたドラマーで、自らのバンドTAINTED NATIONではフロントマンも務めるピート・ニューデックにドラム面での協力を求める。トニーは予期していなかったことだったが、ピート・ニューデックはGRIM REAPER, ONSLAUGHT, LIONSHEART etcのシンガー、スティーヴ・グリメットのアルバム「Personal Crisis」など、自らのスタジオでミキシングも手掛けるエンジニアとしての能力も有しており、トニーとピートの手による楽曲のミックスも行なうことになった。そして曲を気に入った彼は、第三のメンバーとして未だ名もないバンドに加わることになる。

2013年8月、『Firefest X』のテーマ曲として使う曲を書いてみないかと提案された3人は、”Church Of Rock An’ Roll”を作曲。そしてちょうどこの頃、バンド名をIN FAITHとすることを決めた。それから数ヶ月を掛けて3人はソングライティングを行ない、彼らが「審査員」と名付けた親しい知人に聴かせられると判断できるまで、できた曲を書き直しては微調整をし、改善を続けた。

そうした楽曲に対する「審査員」達からの反応は非常に素晴らしいもので、こうしてこの「プロジェクト」は今やバンドとなり、フル・アルバムを完成させるべく作業が続けられた。一方で彼らの親しいミュージシャンがゲストとして呼ばれ、元FURYIONのギタリストで、現在はFIREHOUSEのシンガー、CJスネアと共にRUBICON CROSSで活動する他、TYKETTOのギタリストも務めるクリス・グリーンが”Addicted”に、元DANNY VAUGHN, FURYONのギタリスト、パット・ヒースが”Radio”と”Learn To Fly”に、そしてTYKETTOのオリジナル・ギタリスト、ブルック・セント・ジェイムズが”Where I Wanna Be”に、それぞれ参加することとなった。

そしてバンドは『Firefest』の主催者、キーラン・ダーガンとブルース・ミー(後者は『Fireworks』誌のオーナーでもある)が新たに立ち上げた『Rocktopia Records』と、TENに続く第二弾アーティストとして契約を締結。ピート・ニューデック自らがプロデュースとミックスを手掛け、トニーが共同プロデュース、HAREM SCAREMのシンガー、ハリー・ヘスがマスタリングを担当したデビュー・アルバム「There’s A Storm Coming」は、2014年11月、ピート・ニューデックがかつて在籍していたEDEN’S CURSEのアルバム同様、SPIRITUAL BEASTよりリリースされる。日本盤には、X JAPANのYoshikiのプロジェクト、VIOLET UKに参加していたシンガーの1人で、その後アメリカのガールズ・グループ、THE PUSSYCAT DOLLSを経て、現在ではソロで活動するニコール・シャージンガーが2011年に発表した大ヒット曲(イギリスではシングル・チャート1位を記録、ゴールド・ディスクも獲得した)、”Don’t Hold Your Breath”のカヴァーを含む、2曲のボーナス・トラックが追加収録されている。

完成までに約2年の時を要したこのアルバムだが、既にアルバム・リリース前の段階でヨーロッパを中心に非常に高い評価を得ており、久々に登場した英国発の本格的メロディック・ハード・ロック・アクトとして、IN FAITHには大きな期待が寄せられている。

Websites:
http://www.infaithofficial.com/
https://www.facebook.com/infaithband