RAVEN2017.04.15

Line-Up:
ジョン・ギャラガー (Vocals, Basses, Synths & 12string Acoustic)
ジョー・ハッセルヴァンダー (Drums & Percussion)
マーク・ギャラガー (Guitars & Assorted Mayhem)

Discography:
1981 Rock Until You Drop
1982 Wiped Out, Crash! Bang! Wallop! (EP)
1983 All For One
1984 Live At The Inferno
1985 Stay Hard
1985 The Pack Is Back
1986 Mad (EP)
1987 Life’s A Bitch
1988 Nothing Exceeds Like Excess
1990 Architect Of Fear
1991 Heads Up! (EP)
1994 Glow
1995 Destroy All Monsters – Live In Japan
1997 Everything Louder
1999 Raw Tracks
2000 One For All
2009 Walk Through Fire
2015 Extermination

Biography:
長年にわたり、様々なメタル・メディアにより「伝説の」「革新的な」「真のオリジナル」そして「ルナティクス(狂人)」などという正当な称号を与えられてきたRAVEN。似たり寄ったりのメンタリティで育まれたクローンが溢れる音楽シーンにおいて、3人のメンバーのユニークな個性、パワー、ユーモアは常に輝きを放ってきた。ジョン・ギャラガーによる気の触れたようなヴォーカルとベース、弟のマーク・ギャラガーのギターによる全面攻撃、そしてドラマー、ジョー・ハッセルヴァンダーによるポリリズムの激しい強打が相俟って、ロックの世界では非常にユニークな激しい音を生み出している。

既に多くが語られている初期のNWOBHMの先導者としての時代には、「Rock Until You Drop」「Wiped Out」「All For One」といったアルバムが事実上スピード・メタル、パワー・メタルといったジャンルを生み出し、先駆者としてアメリカ・ツアーに明け暮れた80年代初期から中期にかけては、自らの“アスレチック・ロック”をアメリカに紹介しつつ、METALLICAやANTHRAXといったバンドをオープニング・アクトとして起用して彼らにとって初となるツアーに連れ出し、グランジに取り憑かれたメディアが多くのバンドを見限った80年代末から90年代初頭の停滞期においても、厳しい制限下におかれたジャンルの中でRAVENは常に優秀な生存者として、そして“本物”として活動を続けた。同時代のバンドの多くが、クリエイティヴさを失ったり自らのパロディとなってしまう中、スタジオでも彼らの本性が現れるステージでも、自らのユニークさを保ちながら、常に限界に挑み続けてきたのだ。

イングランド北東部はニューキャッスル出身のRAVENの誕生は、1974年に遡る。ジョン<vo/b>とマーク<g>のギャラガー兄弟を中心に、当初はツイン・ギターの4人編成だったが、ヘルメットを被った狂人ドラマー、ロブ “ワッコ” ハンターが加わる頃には、サイド・ギタリストも脱退しクラシックなトリオ編成が完成する。1980年に地元の『Neat Records』より“Don’t Need Your Money”、“Hard Ride”の2枚の7インチ・シングルを発表すると、翌1981年に同レーベルよりデビュー・アルバム「Rock Until You Drop」をリリースする。翌1982年にリリースされたセカンド・アルバム「Wiped Out」とEP「Crash! Bang! Wallop!」は、スピード・メタルの幕開けを告げる作品となり、様々なバンドに多大な影響を与えた。ACCEPTのシンガー、ウド・ダークシュナイダーと、彼らの作品を手掛けていたマイケル・ワグナーをプロデューサーに迎えたサード・アルバム「All For One」では、ロンドンでレコーディングしたこともありプロダクションも向上、ウドとの共演によるSTEPPENWOLFのカヴァー”Born To Be Wild”もシングルとしてリリースされた。また、オランダ『Dynamo Festival』の前身とも言える『Aardschokdag』に、ACCEPT, MERFCYFUL FATE, VANDENBURGらと共に出演も果たした。そしてMETALLICAの「Kill ‘Em All」をリリースしたことでも知られるジョニー・Zの『Megaforce Records』よりアメリカでもリリースされたこのアルバムを手に、RAVENはアメリカに上陸。METALLICAをオープニング・アクトに従え、両バンドのアルバム名から『Kill ‘Em All For One』と名付けられた北米ツアーを行う。その後、EXODUSやANTHRAXといったバンドを従えたツアーも行われ、こうしたツアーの中でレコーディングされた名ライヴ盤『Live At The Inferno』は1984年に『Megaforce Records』よりリリースされた。

アメリカ東海岸に拠点を移し、METALLICAやANTHRAXといったアメリカのスラッシュ勢よりも一足早くメジャー・レーベル『Atlantic Records』との契約を果たしたバンドは、1985年に『Billboard』のTOP100入りも果たした(最高位81位)「Stay Hard」、1986年にかのエディ・クレイマーをプロデューサーに迎えた「The Pack Is Back」をリリースするが、レコード会社からコマーシャルな方向性を要求されたことや、後者ではホーン・セクションを導入したこともあり、ファンからの反応は芳しくないものがあった。その後、自らのルーツに戻ったEP「Mad」(1986年)、アルバム「Life’s A Bitch」(1987年)をリリース、JUDAS PRIESTなどとツアーを行うが、これを最後に“ワッコ”が脱退。後任には、元PENTAGRAM etcのベテラン、ジョー・ハッセルヴァンダーが迎えられた。

『Atlantic Records』との契約を解消したバンドは、米インディーズの『Combat Records』と契約、1988年に「Nothing Exceeds Like Excess」をリリースする。DEATH, FORBIDDEN, FAITH OR FEAR, DARK ANGELとのスプリット・ビデオ「Ultimate Revenge 2」を発表、TESTAMENTのサポートとして北米ツアーを行うものの、アルバム1枚で同レーベルとの契約を解消。かつてRAVENのカヴァーをレコーディングしたこともあるKREATORのサポートとしてヨーロッパ・ツアーを行うなど、グランジの到来とともに活動の中心をヨーロッパへと移していき、1990年に「Architect Of Fear」、翌1991年にはEP「Heads Up!」をドイツの『SPV』よりリリース、RUNNING WILDやRISKらとヨーロッパ・ツアーを行う。その後、日本の『Zero』と契約を果たすと、1994年に「Glow」を発表、翌1995年には待望の初来日を果たす。この模様は、同年ライヴ・アルバム「Destroy All Monsters – Live In Japan」としてリリースされた。1997年には「Everything Louder」をリリース、復活を果たしたTANK、デビュー直後のHAMMERFALLを従えてヨーロッパ・ツアーを行った。1999年には久々にマイケル・ワグナーとタッグを組んだ「One For All」をリリース、翌年には旧友ウド・ダークシュナイダー率いるU.D.O.と共にヨーロッパおよびアメリカをサーキットする。

2001年にマークが壁の崩落に巻き込まれて両脚に大怪我を負い、そこから回復を図る間、約4年にわたって活動を停止せざるを得ない状況に追い込まれたが、マークが車椅子に乗って行われたショウを経て、2005年には『Bloodstock』『Keep It True』といったフェスティヴァルに出演。2008年にイギリス・ツアーを行うと、2009年には日本先行で通算12枚目のアルバム「Walk Through Fire」がリリースされ、同年に二度目となる来日を果たした。このアルバムは、翌2010年には欧州およびアメリカでも発売され、バンドは初の南米進出も果たした。2013年にはドキュメンタリーDVD「Rock Until You Drop – A Long Days Journey」を発表、ヘッドライナーとして米東海岸をサーキットした後、DIAMOND HEADとコ・ヘッドライナーによる西海岸ツアーを行う。そして年末にはGIRLSCHOOLと共にイギリス、ヨーロッパをツアーした。また、2014年3月には、ブラジルはサンパウロにてMETALLICAのオープニングを務め、約31年振りとなる共演を果たした。

2014年秋頃からは通算13枚目となるニュー・アルバムの制作を開始。クラウドファンディングなども活用、前作同様『Assembly Line Studios』にてケヴィン “131” グティエレスをエンジニアに迎えてレコーディングされたこの「Extermination」は、途中ACCEPTのLA、NY公演のサポートや、トラディショナル・メタラー、NIGHT DEMONを従えた2ヶ月におよぶ全米ツアーなどを挟みながら、年明けには完成。ジョン・ギャラガーをして「RAVENの最高傑作」と言わしめるこのアルバムは、日本盤のみ2曲のボーナス・トラックを追加収録して、2015年4月、SPIRITUAL BEASTよりリリースされる。バンドは3月の中南米ツアーを皮切りに、「世界で最もワイルドなバンド」というこの上なくふさわしい称号を取り戻すべく、ワールドツアーを行う。

Websites:
http://www.ravenlunatics.com
https://www.facebook.com/ravenbandofficial/