RUNNING WILD2017.04.15

*ラインナップ
Rock ‘N’ Rolf

*ディスコグラフィ
1984 Gates To Purgatory
1985 Branded And Exiled
1987 Under Jolly Roger
1988 Ready For Boarding (live), Port Royal
1989 Death Or Glory
1991 Blazon Stone, The First Years of Piracy (best of)
1992 Pile Of Skulls
1994 Black Hand Inn
1995 Masquerade
1998 The Rivalry, The Story of Jolly Roger (best of)
2000 Victory
2002 The Brotherhood, Live (live)
2003 20 Years In History (best of)
2005 Rogues en Vogue
2006 Best Of Adrian (best of)
2011 The Final Jolly Roger (live)
2012 Shadowmaker
2013 Resilient

元祖海賊メタル・バンド、RUNNING WILDの歴史は、前身バンドにあたるGRANITE HEARTSが結成された1976年に遡る。ドイツはハンブルグにて結成された当初のラインナップは、ロックン・ロルフことロルフ・カスパレ ク<vo/g>、ウヴェ・ヴェンディヒ<g>、ヨルグ・シュヴァルツ<b>、マイケル・ホフマ ン<ds>の4人だ。その後、1979年にはバンド名をJUDAS PRIESTの楽曲にちなんでRUNNING WILDへと改める。

1981年には初のデモ、”Hallow The Hell”, “War Child”, “King Of The Midnight Fire”をレコーディング、最初の2曲はコンピレーション・アルバム「Debut No.1」に提供された。この時のラインナップは、ロルフとウヴェの2人に、GRANITE HEARTS時代からサポートを務めていたマティアス・カウフマン<b>、ハッシェことヴォルフガング・ハーゲマン<ds>を加 えた4人だ。

ウヴェとマティアスが脱退、後任にそれぞれプリーチャーことジェラルド・ヴァーネッケとステファン・ボリスを迎えたバンドは、1983年、”Chains And Leather”と”Adrian”をレコーディングして『Noise Records』のコンピレーション「Rock From Hell」に提供、続いて翌1984年にはHELLOWEENの初音源を収録したことでも知られる同レーベルのコンピレーション「Death Metal」に”Iron Heads”と”Bones To Ashes”を提供した。

そして同年、デビュー・アルバム「Gates To Purgatory」を発表、SINNERとヨーロッパ・ツアーを行なうなど、アンダーグラウンドで大きな成功を収めた。続いて翌1985年にはギタリス トをマイク・モティに代えてセカンド・アルバム「Branded And Exiled」をリリース。MOTLEY CRUEのヨーロッパ・ツアーのサポートに抜擢され、またその後アメリカ・ツアーを行なうなど、大きな飛躍を遂げた。

1987年には、サード・アルバム「Under Jolly Roger」を発表。ここに彼らの海賊メタルのイメージを決定づけられることになる。リリース後リズム隊の2人が脱退したため、新たにベーシストにヤン ス・ベッカー、ドラマーにステファン・シュヴァルツマンを迎えると、初めてヘッドライナーとしてヨーロッパ・ツアーを敢行。このツアーの模様はライヴ・ア ルバム「Ready For Boarding」として翌1988年にリリースされ、英『Kerrang!』誌を中心に非常に高い評価を得た。また、同年末には4枚目のスタジオ作 「Port Royal」を発表、このアルバムを最後にステファンが脱退、U.D.O.へと加入する。

後任にイアン・フィンレイを迎えたバンドは、1989年、名作との誉れの高い「Death Or Glory」を発表。ヨーロッパ各国のチャートを賑わせたこのアルバムで、バンドは遂に日本デビューを飾る。ツアー・ドラマーにヨルグ・マイケルを迎えた バンドは、ライヴ・ビデオの撮影も行なった。続いて1991年には正式ドラマーにローディだったA.C.を、脱退したマイクの後任にアクセル・モーガンを 迎え、ニュー・アルバム「Blazon Stone」と、同ラインナップにて初期の楽曲をリレコーディングしたベスト・アルバム「The First Years Of Piracy」を発表する。

ツアー後、リズム隊のヤンスとA.C.が脱退、U.D.O.のリズム隊だったトーマス・スムジンスキーとステファン・シュヴァルツマンが加入した(後者は 再加入)。この編成で「Pile Of Skulls」を発表、ロルフとアクセルはプロモーション来日も果たしたが、残念ながら来日公演は実現しなかった。ツアー終了後、ロルフはアクセルとステ ファンを解雇。彼らは同じく元メンバーのヤンス・ベッカーと合流、X-WILDなるバンドを結成して物議を醸した。

元RISKのシロ・ハーマン<g>、以前ツアーにも帯同したヨルグ・マイケル<ds>を正式メンバーとして迎えたバンドは、 1994年に「Black Hand Inn」、翌1995年に「Masquerade」をリリース。前者発表後には、RAGE, GRAVE DIGGER, GAMMA RAY, ICED EARTH, GLENMOREと『Summer Metal Meeting』と題されたパッケージ・ツアーも行なった。その後、『GUN Records』に移籍したバンドは、1998年に同レーベルから「The Rivalry」を発表。また、日本では『Noise Records』在籍時の楽曲を集めた日本オリジナル選曲のベスト・アルバム「The Story Of Jolly Roger」もリリースされた。そして、このアルバムを最後に、STRATOVARIUSの活動に専念するためヨルグが脱退した。2000年には 「Masquerade」「The Rivalry」と三部作を構成する「Victory」をリリース、スタジオ・アルバムとしては日本盤が発売された最後の作品となった。

2002年には「The Brotherhood」をリリース、また、ライヴ・アルバム/DVD「Live」も発売された。翌2003年にはドイツ『Wacken Open Air』に出演、デビュー20周年を記念したベスト・アルバム「20 Years In History」もリリースされた(日本発売もされた)。2005年には通算13作目となる「Rouges En Vogue」をリリース、このアルバムをもって『GUN Records』との契約を満了した。そして2009年、『Wacken Open Air』への出演を最後にバンドは解散、この公演の模様はライヴ・アルバム/DVD「The Final Jolly Roger」として2011年にリリースされた。

しかしながら、時に何かから離れることは新鮮な衝動やアーティストとしての成長をもたらすもので、特に音楽活動においてはクリエイティヴな作業の繰り返し から抜け出すことで、不可欠な情熱を取り戻すことに繋がったりするものだ。そしてこれはまさにロルフに起きたことで、再びRUNNING WILDとしての作曲作業を開始した彼は2011年にバンドの再結成を発表。翌2012年4月には『Steamhammer/SPV』より再結成第一弾ア ルバム「Shadowmaker」がリリースされた。

そして2013年2月、ロルフは再結成第二弾となるアルバムの作業を開始する。ロルフ自らがプロデュースを担当、バンドの長年のマスコットであるエイドリ アンがジャケットにフィーチャーされたこの新作について、ロルフは語る。「『Shadowmaker』はどちらかと言うと予期せずスポンテニアスに出来た アルバムだった。俺にとってもね。一方でこのアルバムはかつて俺がRUNNING WILDに感じていた楽しさを取り戻してくれたから、ファンのみんなもアルバムがリリースされたら同じように感じてくれるんじゃないかな!」

ロルフに雪崩のようなクリエイティヴィティを導き出したアルバムのオープニングを飾る”Soldiers Of Fortune”の他、タイトル曲、”The Drift”、”Run Riot”といった典型的なRUNNING WILDの楽曲、そしてアルバムのハイライトになるであろうバンド史上最も長い曲の一つ”Bloody Island”などを収録、前作よりも更にRUNNING WILDらしい作品となったこの「Resilient」は、2013年12月、2曲のボーナス・トラックを追加収録してSPIRITUAL BEASTよりリリースされる。

Websites:
http://www.running-wild.de/