SATAN2017.04.14

Line-Up:
ショーン・テイラー (Drums)
ラス・ティピンズ (Guitar)
ブライアン・ロス (Vocals)
グレアム・イングリッシュ (Bass)
スティーヴ・ラムゼイ (Guitar)

Discography:
1981 The First Demo (demo)
1982 Kiss Of Death (single)
1982 Into The Fire (demo)
1983 Court in the Act
1985 Out of Reach (as Blind Fury)
1986 Dirt Demo ’86 (demo)
1986 Into the Future (EP)
1987 Suspended Sentence
1988 The Kindred (as Pariah)
1989 Blaze of obscurity (as Pariah)
1997 Unity (as Pariah)
2013 Life Sentence
2014 Trail Of Fire – Live In North America
2015 Atom By Atom

Biography:
NWOBHMムーヴメントの中から登場、スラッシュ・メタル誕生以前にスピーディな英国型パワー・メタルをプレイして後のシーンにも多大な影響を与えたイギリスはニューキャッスル出身のSATANは、1979年、2人のギタリスト、スティーヴ・ラムゼイとラス・ティピンズによって結成される。ベーシストに現在まで在籍するグレアム・イングリッシュ、ドラマーにアンディ・リード、シンガーにトレヴ・ロビンソンを迎えると、1981年に4曲入りのデモをレコーディング。このうち”Kiss Of Death”と”Heads Will Roll”の2曲がシングルとして、残った”Oppression”と”The Executioner”の2曲がコンピレーション・アルバム「Roxcalibur」に収録され、共に『Guardian Records N’ Tapes』より1982年にリリースされた。

同年、シンガーをイアン・スウィフトに、ドラマーをイアン・マコーマックに代えると、7曲入りのデモ「Into The Fire」を発表する。その後、同郷のBATTLEAXEに加入するためにイアン・マコーマックが脱退したため、後任にRAVENの初期メンバーで、WARRIORにも参加していたショーン・テイラーを迎えたバンドは、初の海外公演となるオランダ・ツアーを行なう。盛況に終わったこのツアーを見たオランダの『Roadrunner Records』との契約が成立するが、しかしながらここで再びメンバー・チェンジが発生。BLITZKRIEGの解散後、AVENGERで活動していたブライアン・ロスをシンガーに迎えると(イアン・スウィフトはブライアンに代わってAVENGERに加入、その後ATOMKRAFTでも活動する)、こうしてSATANの“クラシック・ラインナップ”が完成、1983年8月、この編成にてNWOBHMの名盤として現代まで語り継がれる「Court In The Act」をレコーディングする。11月には、後にライヴ・アルバムとしてもリリースされる『Dynamo Club』での公演も含むオランダ・ツアーを行なうが、バンドはその後ブライアン・ロスと袂を分かつことになる。彼はLONE WOLFでEPを1枚発表した後、BLITZKRIEGを再結成、現在に至るまで活動を続けている。

一方で残されたバンドは、ブライアン加入前に一時的に在籍していたこともあり、その後ロンドンに移住してANGEL WITCHを解散させたケヴィン・ヘイボーンらと共に活動していたルー・テイラーをシンガーに迎えるが、彼の提案を受けてロンドンに移住、バンド名もBLIND FURYと改めることにする。初期から高い人気を誇ったオランダでのツアーを経て、1985年にはBLIND FURY名義でアルバム「Out Of Reach」をリリースするが、洗練されたサウンドとバンド名の変更は従来のファンには好意的には受け入れられず、やがてルーは脱退。残されたバンドは後任にマイケル・ジャクソンを迎えると、再びSATANと名乗ることになる。

1986年、4曲入りのデモをレコーディングすると、復活したANGEL WITCH、元IRON MAIDENのポール・ディアノ率いるBATTLEZONE, ONSLAUGHT, LAAZ ROCKITらと記念すべき第一回の『Dynamo Open Air』に出演。その後ドイツの『Steamhammer Records』と契約を果たすと、まず同デモを「Into The Future」EPとしてリリースする。そして翌1987年からニュー・アルバム「Suspended Sentence」のレコーディングを開始、リリース後にはRUNNING WILDと共にヨーロッパ・ツアーを行なう。しかしながらこのツアー中に宗教団体からの抗議活動等を受けたバンドは、熟考の末、バンド名を改めることを決意する。こうしてPARIAHと改名したバンドは、1988年、『Steamhammer Records』から「The Kindred」をリリースする。翌1989年にはPARIAH名義で2枚目となる「Blaze Of Obscurity」をリリース、このアルバムでは日本リリースも実現するが、マイケルが脱退を表明、バンドは間もなく解散の道を選ぶ。

その後、スティーヴとグレアムは元SABBATのシンガー、マーティン・ウォルキーアと共に元祖フォーク・メタル・バンドとも言うべきSKYCLADを結成、現在に至るまで数々のアルバムを発表している。ショーンは旧友ブライアン・ロスのBLITZKRIEGに参加してアルバム「Unholy Trinity」でプレイ、ラスはソロ・ギタリストとして活動を行なっている。1997年には、スティーヴ、ラス、グレアムの3人が集結、ドラマーには初期のメンバーでもあったイアン・マコーマックを、ヴォーカルにはTYSONDOGのギタリストで、「Court In The Act」にもバック・ヴォーカルで参加していたアラン・ハンターを迎え、PARIAH名義のアルバム「Unity」を発表する。1999年には『Wacken Open Air』にも出演を果たすが、この再結成は一時的なものに終わり、彼らはまたそれぞれの活動へと戻って行く。

時は流れて2004年、ブライアン・ロス<vo>、スティーヴ・ラムゼイ<g>、ラス・ティピンズ<g>、グレアム・イングリッシュ<b>、ショーン・テイラー<ds>という「Court In The Act」のラインナップによる『Waken Open Air』への出演が発表された。一夜限りの再結成の予定だったが、足のケガのためにショーンが参加できず、代役としてBLITZKRIEGのドラマー、フィル・ブルイスが参加しての出演となった。そしてそれから更に約7年の時が流れた2011年4月、ドイツの『Keep It True XIV』にて、遂にこの5人による再結成が実現する! この時の反応に気をよくしたバンドは活動の継続を決意。ロンドンでヘッドライナーとしてのショウを行なった他、翌2012年には『Metal Assault II』(ドイツ)、『Zwarte Cross Festival』(オランダ)、『Ages Of Metal Festival』(ベルギー)といったフェスティヴァルへの出演も果たした。そして「Court In The Act」のリリースから30周年という記念すべき年となる2013年、この5人によるニュー・アルバム「Life Sentence」がリリースされる。SKYCLADの他、LACUNA COILなどの作品を手掛けたエンジニアで、ギタリストとしても元BLACK SABBATHのトニー・マーティンやグレン・ヒューズらと活動してきたイタリア人のダリオ・モロがプロデュースを担当、様々な活動を経て円熟した5人の化学反応によって生み出されたこの奇跡のアルバムは、2013年5月、2曲のライヴをボーナス・トラックとして追加収録してSPIRITUAL BEASTより日本リリースされた。

アルバムのリリース後、バンドは『Sweden Rock Festival』を始め、ドイツやベルギー、イギリス、スペイン、イタリア等のフェスティヴァルに出演した他、『Wings Of Metal Festival』(カナダ)と『Evil Confrontation Festival』(チリ)で初の南北アメリカ大陸への上陸も果たした。翌2014年4月には、6日間でカナダ・アメリカの6都市をサーキット、ここでライヴ・アルバムがレコーディングされた。帰国後は、『Hellfest』(フランス)や『Bloodstock Open Air』(イギリス)に代表されるサマー・フェスティヴァルに出演すると、10月からは再び北米をサーキット。カナダ・アメリカにて10公演を行なった後、遂に奇跡の来日を果たす! 2014年11月、SPIRITUAL BEAST主催の『JAPANESE ASSAULT FEST 14』のヘッドライナーを務めたバンドは、ノスタルジーとは無縁の驚異のパフォーマンスを披露。そして、その記憶も新しい翌12月、前述の4月の北米ツアーから、ニューヨーク、モントリオール、フィラデルフィア公演の選りすぐりの演奏を収録したライヴ・アルバム「Trail Of Fire – Live In North America」がリリースされた。日本盤は、メンバーによる日本公演の思い出などが綴られた解説を含む独自の紙ジャケット仕様での発売となった。

日本からの帰国後、前作同様地元ニューキャッスルの『First Avenue Studios』にてニュー・アルバムのレコーディングを開始。2015年に入ると、『Metal Assault V』(ドイツ)、『Made In Hell Fest』(イタリア)、『Very ’Eavy Festival』(オランダ)といったフェスティヴァルに出演、5月には二度目となる南米ツアーも行なったが、バンドはその間を縫ってレコーディングを継続。前作同様ダリオ・モロがミックスとマスタリングを行なってアルバムは完成を見た。ANGEL WITCHのケヴィン・ヘイボーンやTYSONDOG, PARIAHのアラン・ハンターとの共作曲も含む10曲が収録されたこのアルバムについて、スティーヴは語る。「俺達全員、『Life Sentence』以上のものを作るのは容易なことではないとよくわかっていたけど、何とか成し遂げることができたと思う。ソングライティングを始めたのはもう2年近く前で、なんて表現したらいいかわからないけど、『Life Sentence』から進化したものを聴き取ってもらえるんじゃないかな。俺はこのアルバムこそがバンドの最高傑作だと思っているよ」

こうして完成した復活第二弾アルバム「Atom By Atom」は、2015年10月、SPIRITUAL BEASTより日本発売される。日本盤には、ボーナス・トラックの追加が予定されている。

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