STALLION2017.04.15

Line-Up:
ニキ (Bass)
アクセル (Guitar)
ポーリー (Vocals)
アーロン (Drums)
オリ・G (Guitar)

Discography:
2013 Demo 2013
2013 Mounting The World (EP)
2014 Rise And Ride

Biography:
数多くのメタル・レーベルによる争奪戦を引き起こした、若き正統派メタルのホープ、STALLIONのファースト・フルレンス・アルバムが、この秋日本上陸を果たす。80’s HR/HMやジャーマン・メタルに影響を受け、更にはENFORCER、SKULL FISTなどに代表されるNWOTHMの色合いをも併せ持ったこのアグレッシヴなバンドは、結成から僅か一年にして確固たるファンベースを築き上げ、『Metal Assault』、『Keep It True』、『Hell’s Pleasure』など名だたるフェスティヴァルへの出演を果たすまでに至っている。

ツイン・ギターを擁する5人のメンバーから成るSTALLIONは、2013年、旧知の仲であったポーリー<vo>とアクセル<g>によって、南ドイツで結成された。難航するメンバー探しに痺れを切らせた二人は、曲作りを優先しようと決めるや否や、共作によるデモ楽曲(“Give It To Me”、 “Canadian Steele”)をインターネット上で公開。すぐさまメタルヘッズ注目の的となった。この時点で既に幾らかのレーベルからオファーを受けていたというから、彼らの登場がアンダーグラウンド・シーンに与えた衝撃の大きさは想像するに難くない。(なお、後に同二曲を収録したデモ・カセットが限定リリースされている。)

波に乗ったポーリーとアクセルは6曲入り(うち1曲はROCK GODDESSのカヴァー・ソング)のファーストEP「Mounting The World」をセルフリリース。瞬く間にソールド・アウトした同作の反響を追い風に、ニキ<b>、アーロン<ds>、そして同じくドイツのデス・メタル・バンドであるFLESHCRAWLにて活躍中のオリ・G<g>を招き、バンドのラインナップを確定させる。それから僅か3ヶ月後の2014年2月には、RIOT V、OMENをコ・ヘッドライナーに迎えた『Metal Assault Festival Ⅳ』(ヴュルツブルグ/ドイツ)への出演までをも果たし、本格的なシーン進出へと乗り出した。

その後、彼らはドイツのメタル・レーベルとして数多くのバンドを輩出している『High Roller Records』と契約を結ぶ。同レーベルの作品群をはじめ、数多くのバンドを手掛けてきた熟練プロデューサー、パトリック・W・エンゲル(HEAVEN SHALL BURN、BURY MY SINS、HELLISH CROSSFIRE、etc.)の制作協力を獲得すると、満を持してキャリア初となるフルレンス・アルバムの制作に着手した。
フロントマンのポーリー曰く、「ヴォーカル、ギター、ベースは自分達で録音して、その間にパトリックにドラムを録ってもらった。俺達はドラムのレコーディングについてあまり詳しくなかったからね。『Mounting The World』の時は打ち込みを使っていたし。パトリックと一緒に仕事が出来て満足しているし、彼は本当に良い仕事をしてくれたよ。」

こうして、先にリリースされたEP収録の2曲をリ・レコーディング、新録の8曲を加えて完成した「Rise And Ride」は、結成して一年少々のバンドとは思い難い敢然たる風格を放つ一作となった。ハード・ロック、スピード・メタル、スラッシュ・メタルからカナディアン・メタルまで、始終様々な要素を巧みに結合させながらも、その基軸には常にオールドスクール・メタルが息づいている。「オールドスクール・スタイルを可能な限りキープしていたい」(事実、前作「Mounting The World」もアナログ限定のリリースだった)と語るポーリーは、さらにこう続ける。「真の80’sサウンド以上にメタルな音があるかい?冗談じゃないって・・・!俺達は皆RUNNING WILD、ACCEPT、WARRANT(GER)、SODOM、SAVATAGE、HELLOWEENといった異なるバンドの大ファンだ。だから、自分達の作品の中に80’sへのリスペクト精神が生きているのは極めて自然なことなんだ。」

しかしながら、これだけ若く、未知量のエネルギーを秘めたバンドが挑もうとしているのは単なる古典回帰劇ではない。
「既に在るものをコピーするだけの物真似プロジェクトにはなりたくなかったし、自分達のバンドから聴きたいと思ったのは、異なるスタイル同士が結びついたサウンドだった。それが、俺達がスピード・メタルやハード・ロック、時にスラッシュ・メタル、といった風に常にスタイル・チェンジをしている理由だよ。」・・・「何よりも大事なのは、メンバー各々がベストだと思うスタイルをバンドに持ち込むことなんだ。」

タイトル・トラック“Rise And Ride”は強力なリフとメロディで構成されたライヴライク・チューンだし、本作の中でもテクニカルな部分が際立つ“Wild Stallion”は、息付く暇もないスピード・メタル調のナンバーだ。一転、“Stigmatized”のイントロで駆け抜ける鋭いスラッシュ・パートも烈しい存在感を放つ。(全編にわたって印象的なギター・リフは、主にアクセルによって書かれている。) 彼らの最初期の楽曲でもあり、ファンの間でも頭一つ抜けた人気を誇る“Canadian Steele”は、数年前に出会って以来深い親交が続いているSKULL FISTを筆頭に、同世代のカナディアン・メタル・バンドへのトリビュート的意味合いが込められたもの。歌詞の中にはSKULL FISTの他、同じく親交の深いSTRIKERなどのバンド名や曲名が登場し、カナディアンの風合いを全面に押し出した一曲となった。さらには、これほど多様性に満ちた楽曲陣をしなやかに歌い上げるポーリーのヴォーカル・ワークも魅力的である。最も好きなシンガーとしてジョン・オリヴァ(SAVATAGE)の名前を挙げ、ほかにディー・スナイダー、マイケル・キスク、デイヴィッド・リー・ロスらからの影響を公言している彼の歌声を、ある者は「ブラッキー・ローレスとロブ・ハルフォードを掛け合わせたようだ」と評す。荒削りながらも、溢れんばかりのアグレッションで聴き手をブロウアップさせてくれる本作。中核たるポーリーが確固としたヴィジョンをもってバンドを牽引しつつも、制作面におけるメンバー間のパワーバランスが均しく保たれていることが伺える仕上がりとなった。

果たして、文字通り『有望』なスタートを切ったSTALLIONの「Rise And Ride」は、2014年10月、国内盤ボーナス・トラックである“Life Is A Bitch”を加えて、SPIRITUAL BEASTより日本発売される。バンドは9月から10月にかけて、スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドBULLETのヨーロッパ・ツアーのサポート・アクトをSTRIKERと共に務める予定。今まさに踏み出されようとしている次世代エースの一歩を、決して見逃してはならない。

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