日本での音楽アルバムの値段はCDとレコードの差はあるもののほぼ40年前から変わっていません。40年前で2500円から2800円だったと記憶しています。そして日本での平均賃金(年収)もこの30年間ほとんど変わっていません。
今では先進国と言われる国の中ではその伸び率は紛れもなく下位クラスであり、経済成長率も過去20年のGDP成長率でマイナス成長の世界最低だったことも記憶に新しいかと思います。
デフレが慢性化する中、モノの価値が下がってお金への信頼度が増し、将来への不安もあって多くの人は余計なモノを買わなくなります。価値判断や状況は人それぞれですが、フィジカル(モノ)の衰退はそれを表しているように個人的には思っています。サブスクの台頭はもちろんですが、日本では経済的な理由によることが一番大きいのではないかと思うのです。
なぜなら経済的に満たされるのであれば、音楽などの趣味に没頭出来る人の環境も整い、自ずと増えていくのではないかと思うからです。
昨今のオリコンのアルバムセールスを見てるとマジに悲しくなります。
今度のサマソニにも来るクーラ・シェイカーの6/15にリリースされたニューアルバムも週間チャート初登場50位ではありましたが、666枚のセールスだなんて誰が想像したでしょうか。
これでは日本には海外アーティストはよほどの大物でないと来日は難しくなり、海外バンドを多く招聘するフェスなどの運営も難しくなると容易に想像できます。チケット代を上げたからって改善される問題ではないと思います。
日本は島国であり海外からの渡航費や招聘にはかなりのコストがかかります。それに加えコロナやウクライナ情勢、ガソリン、食料品の高騰、円安などの問題に直面する中で、私たちは今後どうしていくか考えなければなりません。
変化を受け入れて状況を打破する方法は?インディーズの存在意義は?と考えるばかりの毎日です。