AMBUSH2017.04.14

Line-Up:
アダム・ハーゲリン (Guitars)
ルードヴィグ・ショーホルム (Bass)
オスカー・ヤコブソン (Vocals)
オロフ・エングクヴィスト (Guitars)
ライナス・フリッツソン (Drums)

Discography:
2014 Natural Born Killers (7”)
2014 Firestorm
2015 Desecrator

Biography:
2000年代に入り、スウェーデンの新世代ヘヴィ・メタル・バンドの泉は枯れることを知らないようだ。ENFORCERやSTEELWINGに始まり、DEAD LORD, Robert Pehrsson’s HUMBUCKER, AIR RAIDといったバンドがその後に続き、そして今ここに南部はベクショーから新たな期待の星、AMBUSHが現れた。

オスカー・ヤコブソン<vo>、オロフ・エングクヴィスト<g>、アダム・ハーゲリン<g>、ルードヴィグ・ショーホルム<b>、ライナス・フリッツソン<ds>の5人は、AMBUSH結成前はそれぞれ別のバンドで活動していたが、ドラマーのライナスによると「元々俺達は皆親しい友達だったから、チャンスが生まれた時には一緒にプレイするのが自然なことのように思えた」のだという。ライナスは続ける。「皆で地下の部屋でビールを飲みながらオールドスクールなヘヴィ・メタルのアルバムを聴いていたんだけど、そんな楽しい時間の中、俺達はノスタルジックな気分になりながらも、こうした古い名盤に匹敵するような新譜がないという現実に少し腹を立てていた。そして、こうした状況に対して何かしなければという話になり、AMBUSHが生まれたんだ」

2013年8月、バンドはファースト・デモ・テープを発表。これがドイツ『High Roller Records』の目に留まり、すぐさま契約が成立した。続いて2014年3月には、同レーベルより2曲入りの7″シングル「Natural Born Killers」をリリース。後にアルバムに収録されるものとは別ヴァージョンを収録したこのシングルは、間もなくソールドアウトとなり、コレクターズ・アイテムとなった。「このシングルに収録された2曲には、アルバムのフィーリングやサウンドが集約されていると思う。俺達はとても強力なアルバムだと信じているし、この2曲を聴いてもらえればどんな感じの作品だかわかってもらえるんじゃないかな」 ライナスは続ける。「アルバムでは、別のプロデューサーを起用することにしたんだ。シングルのサウンドに不満なわけじゃないけど、アルバムにはよりビッグなプロダクションがふさわしいと思ったんだ。アルバムの楽曲には全て満足しているし、俺達の代表曲になり得る曲が他にも何曲かあると思っているよ」

スタイル的には、同郷スウェーデンのENFORCERやRAMといったバンドとかけ離れているわけではないが、AMBUSHは単なる物まねバンドでは決してない。ライナスは説明する。「彼らは共に素晴らしいバンドで、俺達の音楽に似ているところもあるけど、俺達はできるだけ自分達のスタイルをピュアでユニークなものにするよう心がけている。俺達のヘヴィ・メタルはハードかつロウで、メロディックで少し邪悪な感じのするものだ。一番の影響源は80年代初頭のヘヴィ・メタルで、俺達は伝統的なヘヴィ・メタルに忠実であろうとしている。だが、同時に俺達らしいサウンドを示すことも重要だし、飽きてしまわないようアルバムにはヴァラエティも必要だ。このアルバムではバランスの取れたヴァラエティさを実現できたと思っているよ」

今日の多くの若いバンドにとって、歌詞は大して重要でないものに思えるが、AMBUSHは例外だ。「このアルバムの歌詞は俺達にとってとても重要だ」 ライナスは言う。「いいヘヴィ・メタルには、もったいぶった感じにすることなく興味深いものになるような、誠実で強力な歌詞がなければならない。俺達は基本的にはストレートなものが好きだけど、このアルバムの何曲かの歌詞にはより深い意味を持たせてあるんだ」

そして2014年5月、AMBUSHはこの強力なデビュー・アルバム「Firestorm」を手に、メタルの世界へと打って出た。まだバンドとしてのステージの経験はあまりなかったが、同郷のAIR RAIDらとライヴを行なった他、『Göteborg Rockfest』ではBULLET, KATANA, DEADHEADSらと、『Muskelrock』ではANGEL WITCH, SATAN, AXXION, SCREAMER, RANGERらと共演を果たした。また、オーストリアではENFORCERのサポートを務める機会も得た。「スウェーデンから現れた次なる大物」などといった高い評価を獲得、ここ日本でも輸入盤市場で大きな反響があったこのアルバムについて、ライナスは「アルバムには沢山のポジティヴな反応があった。世界中の様々な国でよく売れたし、それだけアルバムを気に入ってもらえたことをとても嬉しく思っている。次のアルバムについても同じくらいかそれ以上に気に入ってもらえたらと思っているよ」と語っている。

翌2015年3月には、ドイツはハンブルグで開催された『Hell Over Hamburg』に出演、HIGH SPIRITS, MIDNIGHT, Robert Pehrsson’s HUMBACKERらと共演を果たした他、足を伸ばして同じくドイツはデュッセルドルフやオランダでも公演を行なった。そしてツアーから戻ったバンドは『Pama Studios』に入り、BULLETやCRUCIFIED BARBARA, SOLITUDEなどを手掛けてきた“マンカン” センデンベリのプロデュースのもと、ニュー・アルバムのレコーディングを開始する。アルバムのレコーディングを終えた彼らは、5月にはスペインの『Pounding Metal Fest IX』(MURO, SCANNER, MIDNIGHT etc)やベルギーの『Heavy Sound Festival』(THE RODS, OSTROGOTH, FIST, SKULL FIST, AIR RAID etc)といったフェスティヴァルに出演を果たした。

ニュー・アルバムについて、ライナスは語る。「今作の楽曲やジャケット、プロダクションにはとても自信がある。俺達は様々なテンポのヘヴィ・メタルの曲を書くのが好きだし、結果として幅広いヘヴィ・メタル・アルバムができたと思っている。アルバムの出来にはとてもエキサイトしているから、みんなの反応を見るのが待ち切れないよ。前作よりも更に俺達のヘヴィ・メタルを広めたいし、ファンには俺達が素晴らしいと思っているこのアルバムについて失望して欲しくない。これまで7ヶ国でプレイすることができたけど、このアルバムでは更に多くの国を汚したいと願っているよ」

Jack Starr’s BURNING STARR, JAG PANZER, KARMA TO BURNの他、一連の『High Roller Records』の再発作品を手掛けてきたアレクサンダー・フォン・ウィーディングがアートワークを担当したこの「Desecrator」は、2015年11月、世界初CD化となるデビュー7″シングルの2曲をボーナス・トラックとして追加収録して、SPIRITUAL BEASTよりリリースされる。こうして2枚の強力なアルバムを手にしたAMBUSHは、ACCEPTと並び彼らが最も大きな影響を受けたJUDAS PRIESTがかつて歌ったように、世界を手に入れる(“Take On The World”)ための進撃を開始しようとしている。

Website:
https://www.facebook.com/Ambushsweden