ARIADNA PROJECT2017.04.14

Line-Up:
ホルヘ・ペリーニ (Drums)
ヘルマン・バサージョ (Keyboards)
エマヌエル・ヘルバム (Vocals)
ロドリゴ・グディーニャ (Guitars)
アレクシス・エスピノサ (Bass)

Discography:
2005 Mundos paralelos
2007 Parallel Worlds
2012 El Secreto
2016 Novus Mundus

Biography:
アルゼンチンの首都、ブエノスアイレス出身のメロディック・メタル・バンド、ARIADNA PROJECTが誕生したのは1990年代も末のことだ。LORIHENのサポートを務めていたロドリゴ・グディーニャ<g>が、友人のギレルモ・デメディオ<key>と曲作りを開始したことにより、バンドへと発展していく。なお、ギリシャ神話の女神ARIADNA(ARIADNE/アリアドネ)から採られたという名前に”project”と付いているが、れっきとしたバンドである。

そんな彼らの名がシーンに知られるようになったのは、2003年、地元アルゼンチンの英雄とも称されるRATA BLANCAのシンガー、アドリアン・バリラーリがバンドを気に入り、自らの名を冠したソロ・プロジェクトのファースト・アルバムに彼らの楽曲”Y las Sombras Quedarán Atrás” (英題”The Shadows Will Remain Behind”)を採用したことによる。NIGHTWISHのエンプ・ヴオリネン<g>、ユッカ・ネヴァライネン<ds>、サミ・ヴェンスケ<b>、STRATOVARIUSのイェンス・ヨハンソン<key>といった豪華メンバーが参加してレコーディングされたこのアルバムは、日本でのリリースも実現、地元アルゼンチンでも大きな成功をおさめ、リリース元のレーベル『Nems Enterprises』はバンドにアルバム・デビューの機会を与えることになった。

こうして2005年、同レーベルからデビュー・アルバム「Mundos Paralelos」をリリースすると、BARILARIに提供した楽曲を自らレコーディングしたヴァージョンや、EUROPEのカヴァーなども収録したこのアルバムは、南米を中心に高い評価を獲得、バンドはアルゼンチン国内で積極的なライヴ活動を行うようになる。この時のラインナップは、ロドリゴとギレルモに加え、元SELIDORのハビエル・ジュチェチェン<vo>、アレクシス・エスピノサ<b>、パブロ・ ガロチョ<ds>の5人だ。また、同年には『Nems Enterprises』よりリリースされたアルゼンチン版のJUDAS PRIESTトリビュート・アルバム「A Tribute To The Priest」に”Heart Of A Lion”を提供した。

2007年には、同じく『Nems Enterprises』からこのアルバムの英語版「Parallel Worlds」をリリース、続いてセカンド・アルバムに向けた準備を開始するが、バンドにはよくあるように、レコーディングの途中で別々の道を歩むことを決意。2008年末に解散への道を辿る…。

その後、中心メンバーのロドリゴとギレルモの2人は、THERIONやCANDLEMASS, STORMWINDなどの活動で知られるスウェーデン人シンガー、トーマス・ヴィクストロムとENLIGHTEDを結成、2009年に4曲入りEP「Time To Fly」をリリースする。他のメンバーも、様々なプロジェクトに従事した。

2012年に入ると、ロドリゴとギレルモは未完成に終わっていた作品のミキシングを仕上げることを決意。バンドの歴史を網羅し、過去に在籍した全てのメンバーのプレイが収められたこのアルバムは、カヴァー曲やデモ、ライヴなど全10曲を収録、「El Secreto (The Secret)」と題され、『Don’t Pay Music』よりリリースされた。

そして翌2013年、6年に及ぶ活動休止期間を経て、バンドは遂に復活を果たす。ロドリゴ、ギレルモ、そしてアレクシス<b>の3人に加え、ルベン・ガウナ<vo>、ホルヘ・ペリーニ<ds>を迎えた編成にて、チリの首都、サンチアゴでANGRAのサポートを務めたバンドは、同国の観衆から非常に温かく迎えられただけでなく、プレスからも良好なレビューを獲得した。その後、地元ブエノスアイレスで何本かのライヴをこなすと、2014年にはニュー・アルバムのプリプロダクションを開始するが、ここでメンバー・チェンジが発生する。結成から参加していた中心メンバーのギレルモと、シンガーのルベンが個人的な理由により脱退を決意。バンドは後任として、シンガーにJASONでも活動するエマヌエル・ヘルバムを、キーボードにヘルマン・バサージョを迎え、新曲”Corriendo Libre”のプレビューを公開すると、すぐさまブエノスアイレスの『La Nave de Oseberg Studios』にてレコーディングを開始する。

アルゼンチン国内でレコーディングされたトラックは、フィンランドに送られ、元STRATOVARIUS, REVOLUTION RENAISSANCE etcのギタリスト、ティモ・トルキと、REVOLUTION RENAISSANCEにも携わったサントゥ・レーティニエミが、トルキ所有の『Tolkki Studio』でミキシングを、AMORPHISからLORDIやLOST SOCIETY, SONATA ARCTICA, STRATOVARIUSまで、フィンランドを代表する数々のバンドの作品を手掛けて来たスヴァンテ・フォルスバックがマスタリングを手掛けて完成する。

こうして、ラテン語で”New World/新世界”を意味する「Novus Mundus」と名付けられたこのアルバムは、2016年6月、まずは自主制作にてスペイン語ヴァージョンがリリースされ、続いて8月、SPIRITUAL BEASTより英語ヴァージョンがリリースされる。日本盤には、アルバム収録曲の日本語ヴァージョンと、Yngwie Malmsteenのカヴァーがボーナス・トラックとして追加収録される。

Websites:
http://www.ariadnaproject.net/
https://www.facebook.com/AriadnaProject