AXXION2017.04.13

Line-Up:
シュレッド (Guitar)
エミリー・アン (Drums)
DD カー (Vocals)
ジェイ・ディケイ (Bass)

Discography:
2012 Axxion (EP)
2013 Wild Racer
2016 Headbangers (Single)
2016 Back In Time

Biography:
北欧スウェーデンや南欧スペインと並び、今や数多くのオールドスクールなヘヴィ・メタルをプレイするバンドを輩出しているカナダ。SKULL FISTやMIDNIGHT MALICE, DIEMONDS, CAULDRONといったバンドを生み出したトロントは、もはや北米におけるこのムーヴメントの中心地と言っても過言ではないが、こうしたバンド達と深い関わりを持つバンドが、また新たにそのトロントから日本デビューを飾ろうとしている。

トロント出身の若きトラディショナル・ヘヴィ・メタル・バンド、AXXION(発音は”ACTION”と同じ)の結成は、2011年の夏に遡る。デビュー・フル・アルバム「Head Of The Pack」のリリース前にSKULL FISTを脱退した女性ドラマーのアリソン・サンダーランドことエミリー・アンは、同時期にMIDNIGHT MALICEを脱退していた長年の知己、デヴォン・カーことDD カーと合流、リハーサルを開始する一方で他のメンバーを探し始める。ジェフ・バーカーをベースに、ギターにインティを迎えた彼らは、地元でいくつかのライヴを行うも、ジェフとインティが脱退(ジェフはその後PHANTOMを結成、後にエミリーも参加した)。バンドはベーシストにクリス・ライリーを、ギターにはエミリーのSKULL FIST時代の盟友、シュレッドを迎えてラインナップを固めると、2012年10月に自主制作でデビューEP「Axxion」をリリースする。その後彼らは、EXCITERやMIDNIGHT MALICEらと地元トロントで共演した他、MIDNIGHT MALICEと共にモントリオール、オタワをサーキットしてEPのプロモーションを行った。なお、このEPは、後にBLACK AXEのカヴァーを追加収録して、ドイツの『Heavy Force Records』から12″でもリリースされた。

ライヴを行いながらソングライティングを続けたバンドは、2013年春になるとデビュー・フル・アルバムのレコーディングを行う。EP収録曲のリレコーディングや母国の英雄THORのカヴァーなどを含む全10曲を収録、ミックスからマスタリングまでシュレッド自らが担当したこの「Wild Racer」は、2013年7月にドイツの『High Roller Records』よりリリースされ、バンドはドイツの『Headbangers Open Air』に出演した他、ヨーロッパでいくつかのショウを行った。また、このアルバムは、バンドの自主制作にて、150本限定のカセットでもリリースされた。

2014年に入ると、4月にはアメリカに進出を果たし、シカゴで開催された『Ragnarokkr Metal Apocalypse』に出演、STEVE GRIMMETT’S GRIM REAPER, RIOT, PICTUREらと共演を果たした。そして翌5月にはスウェーデンの『Muskelrock』(SATAN, ANGEL WITCH, Uli Jon Roth, BLACK TRIP, AMBUSH etc)への出演を含むヨーロッパ・ツアーを敢行、スペイン、フランス、イタリア、ドイツ、スウェーデンなどをサーキットした。

翌2015年初頭には、ベーシストのクリスの脱退が発表され、後任としてアイルランド人のケッグスが加入した。7月には地元トロントで2日間にわたり開催された『Headbanging For A Cure 2015』に、CAULDRON, THE EXALTED PILEDRIVERらと共に出演を果たした。その後、スタジオに入ったバンドは、”Headbangers”と”All Bark No Bite”の2曲をレコーディングすると、2016年4月、自主制作にて100本限定のカセット・シングルとしてリリースする。表題曲”Headbangers”には、CAULDRONのシンガー/ベーシスト、ジェイソン・ディケイがバッキング・ヴォーカルで参加していた。

2016年6月のライヴを最後に、ベーシストのケッグスがアイルランドに帰国しなければならなくなったために脱退するが、バンドは他ならぬCAULDRONのジェイソン(本作ではジェイ・ディケイ表記)を迎え、前作同様シュレッドのスタジオにてニュー・アルバム「Back In Time」のレコーディングを開始する。先行シングル2曲のリミックスやTYRAN’ PACEのカヴァーも含む全9曲を収録、ミックスをSKULL FISTやFATALITYなどのアルバムを手掛けてきたダニエル・ツォーロニスが、マスタリングをAMBUSHやSTALLION, HITTENなど『High Roller Records』の数々の作品からHEAVEN SHALL BURNまでを手掛けてきたパトリック W. エンゲルが担当、シュレッド自らの手によるアートワークを採用したこのアルバムで、バンドは日本デビューを飾る。2016年11月、SPIRITUAL BEASTよりリリースされる日本盤には、先行シングルの2曲がボーナス・トラックとして追加収録される。

なお、バンドはそれと前後してアメリカはカリフォルニア州南部のヴェンチュラで3日間にわたって開催される『Frost And Fire II』フェスティヴァルに、復活したCIRITH UNGOL, STEVE GRIMMETT’S GRIM REAPER, OMEN, WHITE WIZZARDらと共に出演する予定となっている。

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