CHRONOSPHERE2017.04.13

Line-Up:
タノス・クロミダス (Drums)
スピロス・ラフィアス (Vocals, Guitar)
コスタス・スペーズ (Bass)
パノス・ツァンブラス (Guitar)

Discography:
2011 Hypnosis (as Homo Sapiens)
2012 Envirusment
2014 Embracing Oblivion
2017 Red N’ Roll

Biography:
日本デビュー・アルバム、「Embracing Oblivion」発売から約3年振りとなるサード・アルバムが遂に完成!更なる進化を遂げたCHRONOSPHEREの勢いはもう誰にも止める事の出来ないパワーとアグレッションで満ち溢れている!今作からバンドのロゴもよりシンプルなものに変わり、今迄の彼等のスピード一辺倒のイメージが覆されるほどのヘヴィかつグルーヴ感溢れる楽曲で全編が満ち溢れている。まさに、「Red N’ Roll」のタイトルの名に相応しい、彼等の得意とするストレートなスラッシュ・メタルをよりシンプルにソリッドにした破壊力満点の『Rock N’ Roll』が遂にここに完成した。

ギリシャはアテネ出身の4人組、CHRONOSPHEREの歴史は、前身バンドのHOMO SAPIENSに遡る。2009年、スピロス・ラフィアス<vo/g>とコスタス・スペーズ<b>を中心に結成されたHOMO SAPIENSは、2011年にはギリシャのアンダーグランドのバンドの多くが使用する『Made In Hell Studio』にて5曲入りのデモ「Hypnosis」をレコーディングした他、母国のアンダーグラウンドに光を当てた『Manifesto Music Movement』によるコンピレーション、2010年のvol.1と2011年のvol.2(後者にはEXARSISやBIO-CANCERも参加)に楽曲を提供する。当初は徹底してオールドスクールなスラッシュ・メタルをプレイしていた彼らだが、時が経過するにつれ徐々によりオープンな方向へと音楽性をシフトしてオリジナリティを高めていく。

2012年には、『Esoteron Studios』にてROTTING CHRISTのギタリスト、ジョージ・エマヌエルと共にデビュー・アルバム「Envirusment」をレコーディング。この時点では既にコスタスは脱退しており、バンドのラインナップはスピロスに加え、エイドリアン・ラズロウ<g>、タナシス・ミツェロス<b>、ヴァゲリス・フリギス<ds>の4人になっていた。その後、法的な問題によりバンド名をCHRONOSPHEREと改名すると、彼らのデビュー・アルバムは地元のスラッシュ・メタル・シーンの振興を目指すレーベル『Athens Thrash Attack』と、『Eat Metal Records』から共同リリースされた。なお、このアルバムには、HOMO SAPIENS時代のデモから2曲がボーナス・トラックとして収録されていた。

アルバムを手に、バンドはギリシャ国内を中心に積極的なライヴ活動を展開。地元の英雄ROTTING CHRISTやSUICIDAL ANGELS、ドイツの伝説SODOM、そしてイギリスの若手EVILEらと共演を果たしていく中で、ラインナップにも変動があり、スピロス以外のメンバーはパノス・ツァンブラス<g>、ヴァゲリス・ナノス<b>、タノス・クロミダス<ds>という編成になっていった。

そして2013年には、見事ギリシャ版『Wacken Metal Battle』にて優勝を果たし、同年夏にはギリシャ代表として世界最大のメタル・フェスティヴァル『Wacken Open Air』 に出演。それと前後して、スロヴェニアの『Metaldays』にも出演を果たした。また、この間にHOMO SAPIENS時代のベーシスト、コスタスが復帰を果たすと、前作同様『Esoteron Studios』にてROTTING CHRISTのギタリスト、ジョージ・エマヌエルと共にニュー・アルバムのレコーディングを行なう。同年末には、ギリシャの『Metal Hammer』誌の12月号に付録のMETALLICAトリビュートCD、「And Coverz for All」に”Battery”のカヴァーを提供して話題を呼んだ。

ジョージ・エマヌエルがミックスを手掛けたアルバムは、スウェーデンの『Studio Fredman』にて、名手フレドリック・ノルドストロムの手によってマスタリングが行なわれて完成。アメリカの伝説的スピード/スラッシュ・メタル・バンド、TOXIKのギタリスト、ジョシュ・クリスチャンがゲスト参加、アートワークをMUNICIPAL WASTE, VEKTOR, TOXIC HOLOCAUSTなどの作品で知られるアンドレイ・ボウジコフが手掛けたこの「Embracing Oblivion」は、2014年6月、イタリアの『Punishment 18 Records』からリリースされた。そして同年8月、ここ日本においてはSPIRITUAL BEASTから日本デビュー作としてリリースされた。

この「Embracing Oblivion」リリース後、彼等はバンド初のヨーロッパ・ツアーを行い、1ヶ月間でなんと27公演をも行なった。その後も頻繁にツアーを行い、これまでに11カ国でライヴを行なっている。ツアーを通じてライヴの評判がよかったのもあり、それに比例してバンドの知名度も今まで以上に大きくなった。そして2017年3月に前作同様、イタリアの『Punishment 18 Records』から発売されるこのアルバムは日本では同年4月にSPIRITUAL BEASTからリリースされる。日本盤には今作もまた彼等が敬愛して止まないMETALLICAのカヴァー曲が1曲ボーナス・トラックとして追加収録されている。今作品はこれまでのCHRONOSPHEREとはまた違う、彼等の成長が大きく見られる作品となっている。

Website:
http://www.chronosphere-official.com/