Line-Up:
ライアン・ホフィング (Guitars)
コーリー・ホフィング (Drums)
ジミ・マルテーズ (Vocals)
グレッグ・ラウンディング (Guitars/Vocals)
モーガン・ライダー (Bass)
Discography:
2007 Death, Power, Glory (EP)
2012 Glory On The Battlefield
2013 Sails Of Destiny (EP)
2014 Kings Among Men
Biography:
パワー・メタルとデス・メタル – ヘヴィ・メタルの2つのサブ・ジャンルが最大限の力で衝突を引き起こした時、そこに新種の圧巻のサウンドが誕生する。全てのパートが一体となってアドレナリン全開で襲いかかる、止まることを知らないハイ・エナジーなヘヴィ・メタルは、光速の衝撃となって聴く者全てを魅了するだろう。
デス・メタル特有のガテラル・スクリーム、ブラスト・ビートなどの要素と、パワー・メタルの勇壮かつエピカルなハーモニー、キャッチーなメロディを融合させ、ひたむきに疾走していく強力無比なヘヴィ・メタル・バンド、CRIMSON SHADOWSが結成されたのは、2006年、カナダはオンタリオ州トロントでのことだ。これまでにないユニークかつアグレッシヴなサウンドを体現することを目指し、グレッグ・ラウンディング<g/vo>、ライアン・ホフィング<g>、コーリー・ホフィング<ds>、ジミ・マルテーズ<vo>というヘヴィ・メタルの魅力に取り憑かれた4人の若者が集まったところからその歴史は始まる。パワー・メタル・バンドの様式ともいえるギターのハーモニーやメロディアスなソロに惹かれつつも、そこにデス・メタルの攻撃性を求めたバンドの音楽は、必然的にこれらの要素を融合させたものとなっていく。
より速く、より過激に、よりメロディアスに疾走するヘヴィ・メタルを目指して曲作り、リハーサルを進めたバンドは、2007年、サポート・ベーシストを起用して「Death, Power, Glory」とタイトルされた4曲入りのEPをレコーディング、同年7月に自主制作でリリースする。荒削りながらもバンドの目指す音楽性がストレートに反映されたこのEPは、本国カナダのファンやメディアの間で好評を博しただけでなく、アメリカのラジオ局でも度々オンエアーされ、バンドは北米大陸のヘヴィ・メタル・シーンでその名を広めていく。また、ライヴも地元を中心に活発に展開しており、同年8月にはアメリカのPREMATURE BURIALと同郷のNITEMAREらと共にオンタリオ州中のクラブを10日間かけてサーキットする『Operation Metal Storm』ツアーを行った他、その後も同郷のANVILやCAULDRON, UNEXPECTなどだけでなく、DRAGONFORCEやFINNTROLL, EDGUY, HIBRIA, HOLY GRAIL, TYR, TRAIL OF TEARS, ECHOES OF ETERNITYといった世界のヘヴィ・メタル・シーンの第一線で活躍するバンドと共演、積極的なライヴ活動を通じて自らがステージでも魅力的なバンドであるということをオーディエンスに知らしめ、ファンを獲得していった。
こうして「カナダのヘヴィ・メタル・シーンにCRIMSON SHADOWSあり!」とその存在をアピールしたバンドは、次なるステップとしてファースト・フル・アルバムの制作に入っていくこととなる。積極的なライヴ活動や正式なベーシストの不在、バンド自身が妥協することなく曲作りを行っていたこともあって時間を要したものの、サポート・ベーシストとしてコルビー・バーナードを迎えると、彼らと同じくトロントを拠点とするスラッシュ・メタル・バンド、SHATTERPOINTが所有する『Shatterpoint Studios』にてレコーディングを開始する。同バンドのシンガー、シェーン・ドレイクとギタリストのグレッグ・ライトがCRIMSON SHADOWSと共同プロデュースを務める形で進められたアルバムは、同じくカナダ出身のメロディック・デス・メタル・バンド、BLACKGUARDの元キーボーディスト、ジョナサン・ルフランソワ=ルデュクの手によってミックスとマスタリングが施され、遂に完成する。
2012年2月、まずは自主制作という形でこのデビュー・アルバム「Glory On The Battlefield」をリリースすると、地元だけでなく国外のアンダーグラウンド・シーンでも好評を博し、これまで以上に新たなファンを取り込むことに成功した。そして同年7月、止まることを知らない光速ヘヴィ・メタルが満載のこのアルバムで、CRIMSON SHADOWSはSPIRITUAL BEASTより日本デビューを飾る。日本盤には、現在は入手不可となっている2007年のEP「Death, Power, Glory」から2曲がボーナス・トラックとして追加収録された。
アルバムのリリース後、結成以来不在であったベーシストの座にモーガン・ライダーを迎えて体制を整えたバンドは、これまで以上に精力的な活動を展開。2013年には、カナダ版の『Wacken Metal Battle』に出場すると、予選を勝ち抜いてカナダ代表に選出される。そして同年夏、世界最大のメタル・フェスティヴァル『Wacken Open Air』の会場で開催された本戦において、ギリシャのCHRONOSPHEREら世界各地から参戦したバンドを抑え、見事優勝を飾ったのだった。また、『Wacken Open Air』への出演を記念するかのように、4曲入りのEP「Sails Of Destiny」も自主制作でリリースされた。このEPのミックスとマスタリングを手掛けたのは、前作同様ジョナサン・ルフランソワ=ルデュクだ。
その後、『Napalm Records』と契約を締結、『Washburn Guitars』とのエンドースも手にしたバンドは、ジョナサン・ルフランソワ=ルデュクの『Silverwings Studios』に入り、ニュー・アルバム「Kings Among Men」のレコーディングを開始する。DAATHのギタリストで、自らのバンドの他、FIREWIND, THE BLACK DAHLIA MURDER, JOB FOR A COWBOYなどの作品に携ってきたイアル・レヴィがミックスを、マスタリングはMOTORHEADからSEPULTURAからTHE AGONIST, HOLY GRAILまで、数々のアーティストを手掛けた名手アラン・ドゥーシェズが担当、アートワークはSABATONやSAVAGE MESSIAH, OSSIANなどの作品で知られるハンガリー人アーティスト、ピーター・サライの手によるものだ。
そして、前作よりも更に激しく疾走、メロディを際立たせる一方で、デス・メタル由来の攻撃性も極限まで高めたこのアルバムは、2014年10月、SPIRITUAL BEASTよりリリースされる。日本盤には、ボーナス・トラックの収録が予定されている。
なお、7月から8月にかけて予定されていたBATTLECROSSとの北米ツアーは、カナダ公演以外には参加できなくなってしまったものの、バンドは9月半ばから10月頭にかけて行われるALESTORMのヨーロッパ・ツアーにBRAINSTORMらと共に参加する予定となっており、どこまでも疾走する光速のヘヴィ・メタルを体現するこの若き5人のクリムゾン・ウォリアーの名は、ヨーロッパ全土においても轟くことになるであろう。
Websites:
http://crimsonshadowsmetal.com
http://www.facebook.com/CrimsonShadowsBand