Line-Up:
クリズム (Keyboards)
ポール・ローグ (Bass Guitar)
ニコラ・ミイッチ (Lead Vocals)
ジョン・クレランド (Drums)
トーステン・ケーネ (Guitar)
Discography:
2007 Eden’s Curse
2008 Seven Deadly Sins – The Acoustic Sessions
2008 The Second Coming
2011 Trinity
2013 Symphony Of Sin
2015 Live With The Curse
2016 Cardinal
Biography:
インターナショナルなメロディック・メタル・バンド、EDEN’S CURSEが、セルビア人シンガー、ニコラ・ミイッチを迎えた復活作「Symphony Of Sin」とそれに続くライヴ・アルバムのリリースを経て、約3年振りとなる通算5枚目のアルバム「Cardinal」を完成させた。彼らの楽曲に欠かせないメロディックなフックはそのままに、バンド史上最もヘヴィとも言える作品だ。
EDEN’S CURSEの歴史は、元CRY HAVOCのベーシストで、PINK CREAM 69のデイヴィッド・リードマン<vo>を始め様々なバンド、ミュージシャンに楽曲を提供したソングライターでもあるポール・ローグと、アメリカで生まれ育ったヴォーカリスト、マイケル・エデンが出会った2006年1月に遡る。すぐさまイギリス人のドラマーで、PAUL DI’ANNO’S KILLERSやSTEVE GRIMMETT’S GRIM REAPERでプレイし、現在では自らのバンド、TAINTED NATIONでシンガーも努めているピート・ニューデックを迎え入れた彼らは、続いてATTACK, CODE OF PERFECTIONといったバンドで活躍、後にHARDLINEでもプレイしたドイツ人ギタリスト、トーステン・ケーネと出会う。その後、ROUGH SILKの中心メンバーで、Axel Rudi PellやUli Jon Rothらともプレイしてきたベテラン・ドイツ人キーボーディスト、フェルディ・デルンバーグを迎えることでバンドはラインナップを完成する。2006年6月のことだ。
アルバムのプロデュースはANGRAやSILENT FORCEを始めとする様々なアーティストの作品を手掛けてきたPINK CREAM 69のベーシスト、デニス・ワードが担当。2006年8月、各地でレコーディングされたパートを手にマイケルとポールはデニスのスタジオに赴き、リード・ヴォーカルとバック・ヴォーカルのレコーディングを行う。コーラスには上述のデイヴィッド・リードマンやカーステン・シュルツ、元RAINBOW, Yngwie Malmsteen etc.のドゥギー・ホワイトも参加、ドゥギーは一部でリード・ヴォーカルも担当した。こうしてレコーディングされた楽曲は、デニスの手により彼らの予想を遥かに上回るものへと仕上げられていく。
2007年8月に世界同時発売されたデビュー・アルバム「Eden’s Curse」は、たちまち世界各地で大きな反響を呼ぶ。特に世界有数のメロディック・ロック専門サイト『www.melodicrock.com』では、「Album of the Year」部門で2位、「Best Debut Album」部門で1位、「Song of the Year」部門で3位(”Judgement Day”)、「Guitarist of the Year」部門でトーステンが1位を獲得するなど、大絶賛で迎えられた。間髪を入れずニュー・アルバムのソングライティングおよびレコーディング作業を進める一方で、2008年6月にはアメリカの『Metal Mayhem Music』よりEP「Seven Deadly Sins – The Acoustic Sessions」をリリースする。デビュー・アルバム収録曲のアコースティック・ヴァージョンを収録したこのEPは、イギリスの『Fireworks』誌では「Tesla以来のアコースティックの傑作」と評され、後に日本でもSPIRITUAL BEASTのSPIRITレーベルより発売された。
続いて2008年10月には、セカンド・アルバム「The Second Coming」が世界に先駆けてSPIRITUAL BEASTより日本リリースされ
た。再びデニス・ワードがプロデュースを担当したこのアルバムには、前作同様ドゥギー・ホワイトとカーステン・シュルツに加え、元TNT, WESTWORLD etc.のトニー・ハーネルも全曲でバッキング・ヴォーカルを担当した他、QUEENSRYCHEの「Operation: Mindcrime」シリーズのシスター・メアリー役で有名な女性ヴォーカリスト、パメラ・ムーアもゲスト参加、”Angels & Demons”でマイケルとデュエットを披露した。世界中で前作にも勝るとも劣らない高い評価を獲得したこのアルバムを手に、翌2009年5月、彼らは遂にステージへと登場を果たす。新生STRATOVARIUSとFIREWINDのイギリス/アイルランド・ツアーに参加、7都市で公演を行った。その後フェルディが脱退するも、後任としてEDGE OF FOREVERのリーダーで、現在ではREVOLUTION SAINTSなどでも活躍するイタリア人シンガー/キーボーディスト、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオを迎えると、8月には『Bloodstock Open Air』にも出演を果たした。そして12月にはALESTORMと共に再びイギリス・ツアーを行った他、『Hard Rock Hell III』フェスティヴァルにも出演して非常に充実した1年を締めくくる。
翌2010年、三たびプロデューサーにデニス・ワードを迎えて3枚目のアルバムの制作を開始する一方で、5月にはアメリカにも進出、シカゴで開催された『Melodic Rock Fest 2』にY&T, WINGER, DANGER DANGERらと共に出演する。2010年末に完成、翌2011年3月にリリースされたこの「Trinity」には、DREAM THEATERのジェイムズ・ラブリエが全曲でバッキング・ヴォーカルを提供、”No Holy Man”ではマイケルとのデュエットも披露した。また、HELLOWEENのアンディ・デリスも”Black Widow”でリード・ヴォーカルを担当するなど、大物ゲストの参加は話題を呼んだ。しかしながら日本発売を目前に東日本大震災が発生。その光景に胸を痛めた彼らは、2004年のインド洋スマトラ沖地震の津波の被害に心を動かされて書いた”Children Of The Tide”のピアノ・ヴァージョンを急遽レコーディング、日本のファンに捧げた。2011年7月には、彼らの音楽を気に入ったジェイムズ・ラブリエ直々の招きにより、DREAM THEATERのUKツアーの2公演でオープニングを務める栄誉を受ける。
その後、マイケルが脱退するも、2012年3月にはPATHOSRAYやFAIRYLANDでの活躍で知られるイタリア人シンガー、マルコ・サンドロンを迎えてシングル/ビデオ”Time To Breathe”を発表、4月にはベルギーの『PPM Fest』にも出演を果たした。しかしながらこの編成は短命に終わり、バンドは再びシンガー探しを余儀なくされる…。同年末、オーディションを経てニコラ・ミイッチの加入が決定。地元セルビアのバンド、ALOGIAや、ハンガリーのDREYELANDSでも活動するこの隠れた才能を得て、バンドはニュー・アルバムのレコーディングを進めて行く。また、プロデューサー/ミキシング・エンジニアとしてのキャリアが軌道に乗り始めていたアレッサンドロも、EDEN’S CURSEの活動に割ける時間が少なくなってしまったために脱退、後任には以前からバンドのファンだったという元POWERQUESTのスティーヴ・ウィリアムズが迎えられた。
既に確立されたバンドのサウンドに、メロディック・メタル界でも最高峰とも言うべきニコラのヴォーカルを加えたこの「Symphony Of Sin」は、またもデニス・ワードがミックスとマスタリングを担当、デビュー・アルバムにも通じるトーマス・エヴァーハードのアートワークを採用して、2013年10月に世界同時発売された。アルバムのリリース後にイギリスの『Firefest X』に出演したバンドは、脱退したピートの後任にCODE OF SILENCEのジョン・クレランドを迎えると、翌2014年5月にはヘッドライナーとしてイギリス・ツアーを行う。そして同年11月、ポールの地元スコットランドはグラスゴーにてライヴ・アルバムをレコーディング。CD2枚組に全20曲を収録したバンド初のライヴ・アルバム「Live With The Curse」は2015年3月にリリースされ、バンドは時を同じくしてFREEDOM CALLのサポートとしてオランダ、ドイツをサーキットする。
そして2016年に入ると、SIMULACRUM, ADAMANTRA, EPICRENELといったバンドで活動するフィンランド人キーボーディスト、クリズムを迎え、ニュー・アルバムのレコーディングを開始する。ポール、トーステンに元ドラマーのピート・ニューデックを加えた3人が中心となって曲作りが進められた今作について、ポールは語る「EDEN’S CURSEのアルバムにはそれぞれユニークな個性があるけど、このアルバムも例外ではない。俺とトーステンという古参のメンバーだけでなく、ジョンやクリズムといった新しいメンバーがバンドのサウンドに多くのものをもたらしてくれた。ジョンの正確で味わい深いドラミングはこのアルバムのハイライトと言っていいし、クリズムは今まで在籍したなかで最高のキーボーディストかもしれない。素晴らしいサウンドにアイディア、そしてトーステンとのバトルは時に息をのむようだ。ニコラはバンドのシンガーとしてますます強力になり続けているし、ヴォーカリストとしても人間的にも本当に素晴らしい出会いだったと言えるだろう。そしてベースや楽曲も悪くない(笑) このアルバムには俺達のライヴ・セットに容易に入るであろう名曲がいくつかあるし、今までで最高と言えるプロダクションについてもとても誇りに思っている。 俺達も最高に気に入っているし、ファンもそうなるだろうと信じているよ」
元LEAVE’S EYESのリヴ・クリスティーンがゲスト参加、ポールとトーステンがプロデュースを担当したこの「Cardinal」は、デビュー以来彼らの作品に携わってきたデニス・ワードがミックスとマスタリングを手掛けた他、こちらもデビュー以来の関係となるトーマス・エヴァーハードによるアートワークを採用、2016年10月、世界と時を同じくしてリリースされる。SPIRITUAL BEASTからリリースされる日本盤には、セカンド・アルバム「The Second Coming」に収録されていた”Man Against The World”のリメイクがボーナス・トラックとして追加収録される。なお、バンドはアルバムのリリース後、ヘッドライナーとして7公演のイギリス・ツアーを行う予定となっている。
Websites:
http://www.edenscurse.com
http://www.facebook.com/edenscurseofficial