Line-Up:
マティアス・グラフ (Vocals, Rhythm & Lead Guitar)
マティアス “ウディ” ホルツァプフェル
(Back Vocals, Lead & Solo Guitar)
マルコ・ベッヘレ (Back Vocals & Bass)
コーネリアス “ウォンボ” ヘック (Drums)
Discography:
2008 The Chronicles Chapter I (demo)
2013 Of Dragons And Elves
2017 The Great Brotherwar
Biography:
2014年のデビュー・アルバム、「Of Dragons And Elves」によって、その名を我々に知らしめた、ドイツ出身の4人組、メロディック・パワー・メタル・バンドによる、約3年振りのニュー・アルバム! 今作は、更に壮大にドラマティックに変貌を遂げたファン待望のセカンド・アルバムだ。時に激しく、また、叙情的に繰り広げられる、シンフォニックな要素も持つ一大絵巻は、同国のBLIND GUARDIANをはじめ、ORDEN OGANなどにも共通するアプローチを持っている。勇壮かつ荘厳なクワイアにも要注目のサウンドが満載のアルバムの登場だ!
EVERTALEの誕生から遡ること約10年、中心メンバーのマティアス・グラフ<vo/g>はBLACKENEDを結成し活動していた。当初はMETALLICAのカヴァー・バンドとしてスタートした彼らは、2枚の自主制作アルバムと1枚のシングルを発表、ドイツ国内で70を超えるライヴを行なった。そして、BLIND GUARDIANのトリビュート・アルバム、「Tales From The Underground」に”Another Holy War”で参加すると、それが本家BLIND GUARDIANの目を惹き、見事2003年に開催された『Blind Guardian Open Air』のオープニング・アクトに抜擢される。しかしながら彼らのキャリアのハイライトとも言えるこのフェスティヴァルへの出演以降、度重なるラインナップ・チェンジにより活動がままならない状況に、目指す音楽性が変化してきたこともあり、マティアスは新たなスタートを切るべきだと考えるようになった。こうして、マティアス、デイヴィッド・バウマン<b>とヨハネス・シューマッハー<ds>の3人は、彼らが愛し目指すファストでメロディックなパワー・メタルに合うよう、EVERTALEと名乗り、新たな活動を開始することにする。2006年のことだ。
間もなくマティアス “ウディ” ホルツァプフェル<g>を加えた彼らは、デイヴィッドが脱退するものの、ファースト・デモ、「The Chronicles Chapter I」をレコーディングし、この5曲入りのデモは2008年初頭に発表された。ドイツの代表的ウェブジン『PowerMetal.de』を始め各地で好意的な評価を獲得したものの、バンドの目指す最終的なブレイクはまだ訪れなかった。
その後、ベーシストにマルコ・ベッヘレを迎えてラインナップを完成させると、デビュー・アルバムに向けた作業を開始したバンドだったが、2010年にヨハネスが脱退。バンドは解散状態になった。 そして1年以上活動を行なわなかったが、EVERTALEでやり残したことがあると感じていたマティアスは、次々とメンバーを呼び寄せると、デビュー・アルバムに向けた作業を開始していく。そして NECROPHAGISTやSTORMHUNTERなどの作品を手掛けてきた『Iguana Studios』のオーナー、クリストフ・ブランデスと共同制作をする道を選ぶ。完璧主義者であるが故に、楽曲、アレンジ、プロダクション全てにおいて可能な限り最高なものを目指すマティアスは、“ウディ”、マルコ、そして“ウディ”と90年代にSEEDというバンドで活動したドラマーのマーティン・シューマッハーと共に、それまでにレコーディングしたものを全て投げ捨て、新たにデビュー・アルバムのレコーディングを開始する。
「Of Dragons And Elves」と名付けられたこのアルバムは、マーガレット・ワイスとトレイシー・ヒックマンによる『ドラゴンランス』の『戦記』(クロニクル)と呼ばれる三部作(邦訳は全6巻)にもとづいたコンセプト・アルバムトして制作された。こうして完成したアルバムは、BLIND GUARDIANやRHAPSODY OF FIRE, ANCIENT BARDSなどの作品でお馴染みのフェリペ・マチャド・フランコの手によるアートワークを採用、2013年末に自主制作により発表されると、欧州を中心に非常に高い評価を獲得した。そして2014年5月には、SPIRITUAL BEASTより日本リリースされる。この間、ドラマーのマーティンが脱退するものの、バンドは後任として同年8月にはモリッツ・ゴールドバッハを迎えた。その後、しばらく経過してから、バンドは、オーストリアのヘヴィ・メタル・レーベル『NoiseArt Records』と契約を果し、ヨーロッパにおいても2015年2月に、このアルバムを正式にリリースすることとなった。
リリース後バンドは、チェコ共和国のメタル・フェス『Metal Fest Open Air』やドイツの『Out Loud Festival』など、数多くのライヴを行い、知名度を各地でどんどん広めていった。しかし、そんな中、ドラマーのモリッツが脱退。そして同年8月にMYSTIC PROPHECYなどで活躍していたタイロン・シルヴァが加入した。2016年春には、MAJESTYのヨーロッパ・ツアーをサポートするなど順調に進んでいったが、バンドがレコーディングのプロダクションに入ろうとした時、タイロンは彼のプロジェクト・バンドでもあるRHYTHMAYAが忙しくなったこともあり脱退することになった。しかし、そんな状況にも関わらず、マティアスは前向きに次のアルバムの制作を進めていった。アルバムでは、プロデューサー兼エンジニアでもある、クリストフ・ブランデスがドラム・レコーディングを行い、その後、新しいドラマーとして、同じドイツのフォーク・メタル・バンドFINSTERFORSTにも在籍する、コーネリアス・ヘックが加入した。その後、2017年に入ってからは、ELVENKINGをサポートしてヨーロッパ・ツアーを回るなど勢力的に活動した。
今作は意図的にコンセプト・アルバムにはせず、ほとんどの楽曲は、ミニチュア・バトル/ロールプレイング・ゲーム『Warhammer 40,000』と様々な著者によって書かれたファンタジー作品『The Horus Heresy(ホルスの大逆)』の時代を題材にして考えられた。また、『Warhammer 40,000: Dawn Of War II』、 『Dragon Age: Origins』、 『The Elder Scrolls V: Skyrim』という、ロールプレイング・ゲームやコンピューター・ゲームから影響された部分も大きく、それはバンドが、伝統的かつクラシカルなヘヴィ・メタルの要素と映画やゲームのサウンド・トラックから得たインスピレーションを融合して作品を作りたいと考えたからである。そして、それは現代にも通じる様にさらにアップデートされている。
そして前作同様、このアルバム「The Great Brotherwar」は、ヨーロッパでは『NoiseArt Records』から10月27日にリリースされ、ここ日本でもSPIRITUAL BEASTからボーナス・トラック2曲を追加して11月にリリースされる。また、バンドは2018年春に、ドイツとスイスにて、再びKORPIKLAANIのツアー・サポートすることが決定している。
Websites:
http://www.evertale.eu/
https://www.facebook.com/EvertaleOfficial