ZONARIA2017.04.24

Line-Up:
マックス・マルマー: Bass
サイモン・ベルグルンド: Vocals & Lead Guitars
エミル・ニーストロム: Rhythm Guitars
エマヌエル・イサクソン: Drums

Discography:
2006 Rendered In Vain (Single)
2007 Infamy And The Breed
2008 The Cancer Empire
2012 Arrival Of The Red Sun

Biography:
何の理由もなく「スウェディッシュ・デス・メタルの救世主」と呼ばれているわけではないスウェーデン北部はウメオ出身のZONARIAは、約10年にわたって同国のデス・メタルのシーンを再活性化させてきた。通算3枚目のアルバム「Arrival Of The Red Sun」で遂に日本デビューを飾る彼らは、研ぎ澄まされたリフ、衝撃的なメロディ、激しいリズム隊といった、自らの名を知らしめてきた特長を貫き続けている。

ZONARIAの歴史は2001年に遡る。サイモン・ベルグルンド<vo/g>とエミル・ニーストロム<g>の2人は、弱冠15歳にしてSEAL PRECIOUSという名のパワー・メタル・バンドを結成。ドラマーにエマヌエル・イサクソンが加わると、バンド名をZONARIAと改め、HYPOCRISY, DIMMU BORGIR, BEHEMOTHといったバンドにインスパイアされたよりヘヴィな方向性へと向かっていく。

2枚のデモを発表したバンドは、フィンランドのブラック・メタラー、IMPALED NAZARENEのヨーロッパ・ツアーのサポートを務めると、『Swedmetal Records』と契約。2006年末に3曲入りシングル「Rendered In Vain」をリリースする。この時のラインナップは、サイモン、エミル、エマヌエルに加え、ベーシストのジェリー・エクマンを加えた4人だ。また、このシングルには、SCAR SYMMETRY, ANGEL BLAKE, TORCHBEARER etcのクリスチャン・アルヴェスタムがクリーン・ヴォーカルで参加していた。

その後、北米の『Pivotal Rockordings』と契約を締結したバンドは、間もなくSCAR SYMMETRYのヨナス・キェルグレン所有の『Black Lounge Studios』に入ると、同じくSCAR SYMMETRYのペル・ニルソンのプロデュースのもと、デビュー・アルバム「Infamy And The Breed」のレコーディングを行なう。ミックスとマスタリングはヨナス・キェルグレンが担当したこのアルバムにも、SCAR SYMMETRYのクリスチャン・アルヴェスタムがゲスト参加していた。その後、2007年9月の同アルバムの発売を前にして、ベーシストのジェリーが脱退。バンドは後任にマーカス・オーケボを迎えると、同年10月にPAINのサポートとしてヨーロッパ・ツアーを行なった他、翌2008年初頭にはMARDUKのサポートとして再度ヨーロッパをサーキットする。

こうした活動が注目を集め、2008年夏、バンドは『Century Media』との契約を締結、同年10月にセカンド・アルバム「The Cancer Empire」をリリースする。このアルバムは『Studio Fredman』にてフレドリック・ノルドストロムのプロデュースのもとレコーディングされ、マスタリングはピーター・イン・デ・ベトゥー(DIMMU BORGIR, ARCH ENEMY, DARK TRANQUILLITY etc)が担当した。また、これと前後してバンドはVADERの25周年記念ツアーに参加、10月から11月にかけて北欧/バルト三国をサーキットした他、続いてSATYRICONのヨーロッパ・ツアーに参加、12ヶ国30公演を行なう。

バンドはその後も約2年間にわたってツアーを継続。DEICIDE, SAMAEL, VADERらとの『Winterfest 2009』ツアー(2009年1月)への参加はキャンセルになってしまったものの、SATYRICONとの北欧ツアー(2009年4月)に始まり、DARK FUNERALとのヨーロッパ・ツアー(2010年3〜4月)、NILEやDEW-SCENTEDらとの『Those Whom The Gods Detest – European Tour 2011』(2011年1〜2月)などをこなした。一方で、その合間を縫ってHYPOCRISY, PAINのピーター・テクレンの所有する『Abyss Studios』に入ると、再びSCAR SYMMETRYのヨナス・キェルグレンと共にドラムのレコーディングを開始する。残りのパートのレコーディングは、バンドの『ZONARIA HQ』にてサイモン自らの手によって行なわれた。

2011年初頭にはベーシストのマーカスが脱退するも、サポート・メンバーとしてマックス・マルマーを迎えて活動を継続(後に正式メンバーとなる)、また、同じ頃には元FIVE FINGER DEATH PUNCHのギタリスト、カレブ・ビンガムも加入し、サイモンはライヴではヴォーカルに専念するようになる。

そして2011年11月、ようやくニュー・アルバム「Arrival Of The Red Sun」が完成する。メンバー自ら「16回は完成した」と語るこのアルバムのミックスとマスタリングを手掛けたのは、元MASSACRE, MANTAS(DEATHの前身バンド) etcのキャム・リー率いるBONE GNAWERや、RIBSPREADERでの活動でも知られるマルチタレント、ロニー・ビヨーンストロムだ。アートワークは、前作に引き続きペル・オロフソン(EXODUS, MALEVOLENT CREATION, JOB FOR A COWBOY, BLOODSHOT DAWN etc)が担当した。

翌2012年に入り、フランスの『Listenable Records』との契約を締結すると、数々のツアーでヨーロッパを席巻してきた「スウェディッシュ・デス・メタルの救世主」は、約4年振りとなるこのニュー・アルバムで遂に日本デビューを果たす。2012年10月にSPIRITUAL BEASTからリリースされる日本盤には、80年代に活躍したスウェーデンの伝説的なパンク/ニュー・ウェイヴ・バンド、IMPERIET のカヴァーの新録ヴァージョンの他、2曲のボーナス・トラックが収録されている。

Websites:
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