PASTORE2017.10.13

Line-Up:
マリオ・パストーレ (Vocals)

Discography:
2008 Promo Single
2010 The Price for The Humans Sins
2011 The End of Our Flames
2017 Phoenix Rising

Biography:
ブラジル初のメタル・オペラ・プロジェクト、SOUL SPELLにヴォーカルとして参加するなどして、その名をはせたマリオ・パストーレ率いる正統派ヘヴィ・メタル・バンドによる約5年ぶりとなる待望のニュー・アルバム!多種多様な歌い方を完璧にこなすマリオの歌声は、かのJUDAS PRIESTのロブ・ハルフォードやPRIMAL FEARのラルフ・シーパース、HIBRIAのユーリ・サンソンを彷彿させるハイトーンを炸裂させ、これぞヘヴィ・メタルと言わんばかりのリフと哀愁漂うソロ、重量感たっぷりのサウンドと一体となって全編を駆け巡る。JUDAS PRIEST、PRIMAL FEAR、HIBRIA、BEYOND FEARなどの王道正統派メタル・ファンはもちろん、ACCEPT、GRAVE DIGGERなどのジャーマン・メタルが好きなファンにもお薦めのアルバムの登場である。

マリオ・パストーレ<vo>は10代の頃から、サンパウロのナイト・バーなどを巡り、自身がリスペクトしていたバンドのカヴァー曲などを歌い日々を過ごしていた。次第にカヴァー・バンドではなくオリジナル・バンドで歌いたいと考えるようになり、サンパウロで活動していた正統派ヘヴィ・メタル・バンド、TITANIOに加入した。このバンドで表立った活動は行われなかったが、1991年に当時サンパウロで勢力的に活動していたACID STORMという、スラッシュ・メタル・バンドに加入。まもなくしてファースト・アルバム、「Biotronic Genesis」がリリースされ彼の歌声は初めてレコード化された。このバンドは、ブラジルのアンダーグラウンド・スラッシュ・メタル・シーンでも注目を浴びたが、バンドはリリース後、活動が上手くいかなかった。そんな状況にマリオは彼自身が思い描いていた活動を行えなかったため、新たに勢力的に活動できるバンドを探す旅に出ることを決意したのだ。それには時間がかかると思われたが、彼の歌唱力の評判が評判を呼び、様々なバンドからの加入オファーが舞い込んだ。その結果、マリオはこれ迄にOPERA’s Noise、TAILGUNNERS、SACRED SINNER、DELPHTなど、様々なバンドにて活動を行うことになる。一方で、抜群の歌唱力を生かし、音楽学校などでヴォーカル講師としても活躍することになった。

マリオは地道に様々な活動を続けてきたものの、コレだ!というバンドに出会えずに悩んでいた。そして彼は自分が一番楽しめるスタイルの音楽を作曲して演奏するため、真のヘヴィ・メタル・バンドとして、自身の名前を冠にし、2007年にPASTOREを結成したのだ。その際、最初にメンバーに誘ったのは、かつてACID STORMで活動を共にし、現在はSHADOWSIDEのドラムとしても活躍している、ファビオ・ブイットヴィダス<ds>だった。彼とは長年よき友人関係を築いていたため、二つ返事で加入が決まった。その後、リカルド・ラヴァチェ<b>、そしてマリオの生徒だったラファエル・ガザル<g>が加入した。翌年バンドは「Promo Single」と名付けられた2曲入りのシングルを自主制作にてリリースする。その後、バンドはファースト・アルバムの制作に取り掛かろうとしたが、レコーディング開始直前にベーシストのリカルドが脱退した為、急遽ラファエルがベースも担当する形を取ってレコーディングが開始された。その間、マリオは2006年にブラジルで立ち上げられたメタル・オペラ・プロジェクト、SOULSPELLへ参加をし、この参加がきっかけとなり、マリオの名前は大きく広まっていったのだ。

2010年12月ファースト・アルバム「The Price for the Human Sins」を自主制作にてリリース。その後、ベーシストのオーディションを行い、見事に受かったアレックス・ガルッチが2011年の初めに加入した。このファースト・アルバムはここ日本でもリリースされ、無名の新人バンドながらも、音楽専門誌などでは高得点、高レビューを獲得し、各誌で絶賛された。そして時を同じくして、ブラジル国内でライヴを20〜30本ほどおこない、夏頃にはアルバムの評判が良かったので、バンドはすぐさまセカンド・アルバムの制作へと取り掛かった。そして、12月にはレコーディングを終えた。こうして出来上がったセカンド・アルバム、「The End Of Our Flames」は2011年3月に日本先行で発売された。前作に引き続き、このアルバムも日本ではとても評判が良く、「第2のHIBRIAの登場か」と言われる迄までに存在感を高めていった。

好調に見えたバンドだったが、その後ブラジル国内でライヴ活動をおこなっていたものの、2013年にはオリジナル・メンバーだったドラムのファビオがSHADOWSIDEの活動が忙しくなった事と、新しくバンドを始める為に脱退。ベーシストのアレックスもファビオと共にBULLETBACKというバンドを結成し、その新バンドに専念する為に脱退する。更にギタリストのラファエルもTAILGUNNERSというバンドに加入するために脱退したことにより、バンドはマリオ1人となってしまった。しかし、マリオの自らのバンドに対する志は高く、活動を止めることも無く、引き続き曲作りに励み、新たにサポート・ゲスト・メンバーとして、ギタリストにリカルド・バチスタ、ジョニー・モラレス、ベーシストにファビオ・カリト、レナート・カエターノ、ドラムにヴィト・モンタナロ、ラファエル・ダイジィーを迎えて、ニュー・アルバムの制作に取り掛かったのだ。今回の作曲にはギタリストのリカルドが関わっている事も多く、更にパワー溢れるサウンドを作り上げる事に成功した。そして2017年、遂に待望のサード・アルバム「Phoenix Rising」を完成させ、10月にSPIRITUAL BEASTから日本先行で発売される。この日本盤のボーナス・トラックには、DOKKENのカヴァーも収録されている。この極限のプライドを昇華させたこれまでにないアグレッシヴなサウンドと楽曲は、聴く者を必ずや虜にするに違いないであろう!

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